現在はレアルの下部組織を指導
近い将来、スペイン屈指のパスマスターとして名を馳せた男がキャリア晩年を過ごしたドイツへ向かうことになるかもしれない。バイエルン・ミュンヘンのカール・ハインツ・ルンメニゲCEOが同クラブOBであるシャビ・アロンソの将来的な復帰を希望している。
シャビ・アロンソはかつてレアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンなどで活躍し、通算689試合に出場したレジェンドだ。2017年の現役引退以降は指導者に転身。監督ライセンスを取得した後、現在は2018年からレアルの下部組織を率いている。
スペイン『MARCA』によると、ルンメニゲ氏はそんなシャビ・アロンソがいつかバイエルンに帰還してくれることを望んでいると次のように語った。
「彼はスペインでコーチとしてのトレーニングを受けている。来季はレアルでU-19のチームを指導するようだね。いつか我々は彼をバイエルンに連れ戻すために努力しなければならないと思う。ここ数年、バイエルンに在籍した中で最高のミッドフィルダーはシャビ・アロンソだったよ。彼は最も速いというわけではないが、私が今まで見た中で最も戦略的で知性にあふれていたね。4つの言語を操りドイツ語も流暢に話す素晴らしいプレイヤーだったよ。本物のパーソナリティを備えている。いつかバイエルンに戻ってきてほしい。彼は真のジェントルマンだ」
シャビ・アロンソが現役時代に見せたインテリジェンスを監督としても活かせるとルンメニゲ氏は考えているのだろう。実際、シャビ・アロンソは就任初年度からレアルのインファンティルA(U-14)をリーグ優勝に導いた。アンダー世代ではあるが、指導者としての実績を残しているのだ。
今回の件に加え、ルンメニゲ氏は3月にもクラブOBであるバスティアン・シュバインシュタイガーの将来的なクラブ復帰を熱望している旨のコメントを発表した。はたして、数年後かつてバイエルンの中盤を支えたレジェンドたちが続々と古巣に集結することになるのだろうか。少なくともCEOはその機会を虎視眈々と狙っている。