ジダンは『左サイドの問題』を解決せよ 再びチームのストロングポイントに

レアルを指揮するジダン photo/Getty Images

来季のリーガ制覇へ解決すべき課題

今季苦しいシーズンを過ごしたレアル・マドリードは、来季から失った評価を取り戻すための戦いがスタートする。期待は指揮官に復帰したジネディーヌ・ジダンに集まるが、ジダンはレアルを変えるために何をすればいいだろうか。

英『FourFourTwo』は今夏にやるべきことを複数リストアップしているが、その中の1つに「左サイドの問題」が挙げられている。クリスティアーノ・ロナウドが抜けた今季は、18歳のFWヴィニシウス・ジュニオールが左サイドで躍動。サンティアゴ・ソラーリ前指揮官の抜擢に応え、左サイドからお得意のドリブルを披露してサンティアゴ・ベルナベウを沸かせてくれた。

ヴィニシウスが戦力になるのは間違いないが、仮に今夏チェルシーMFエデン・アザールを獲得した場合は少し話がややこしくなってくる。アザールも左サイドからの仕掛けを得意にしており、ヴィニシウスとポジションが被ってくる。ヴィニシウスをベンチに下げればいいとの考えもできるが、同メディアはそのやり方はヴィニシウスを成長させるうえで適切なものではないと考えている。
また、ブラジルのサントスから合流する予定となっている18歳FWロドリゴ・ゴエスも左サイドが主戦場だ。右サイドやセンターフォワードも担当可能だが、左サイドでこそ個性が活かされるとの意見もある。左のウイングをどう回していくかはジダンの手腕の見せ所だ。

左のウイングだけではない。同メディアはもう1つの課題として左サイドバックを務めるマルセロのフォーム改善を挙げている。マルセロは今季若いセルヒオ・レギロンにポジションを奪われたが、ジダンはまだマルセロのことを信頼している。好調時のマルセロはまだまだ攻撃面で違いを作れる選手なだけに、左サイドをもう一度レアルのストロングポイントにしなければならない。

最後に若手の育成だ。ソラーリはマルセロに代わってレギロンを起用したり、ヴィニシウス、マルコス・ジョレンテなど若手にチャンスを与えてきた。若手のパフォーマンスは決して悪いものではなく、ソラーリの試みは正しかったと言えよう。ジダンもこの取り組みは継続していくべきだ。若手をどこまで伸ばせるかもジダンに与えられた重要なミッションとなる。

果たしてジダンはどん底を見たレアルを立て直せるだろうか。リーガをバルセロナから奪い返す任務は一筋縄ではいかなさそうだ。

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