マンUは”クロップ風”に変わり出す? モウリーニョとは違う新監督のやり方

マンUを指揮するスールシャール photo/Getty Images

選手との接し方が変わる

ジョゼ・モウリーニョを解任してオーレ・グンナー・スールシャール体制で再スタートを切ったマンチェスター・ユナイテッドは、そこから攻撃的な姿勢を貫いて連勝を続けている。モウリーニョが解任された時は混乱が続くかと思われたのだが、スールシャールは驚くほどの早さで重苦しい雰囲気を振り払ってみせた。

英『Daily Mirror』は早くもスールシャールの功績を称えているが、大きく評価されているのは選手との接し方だ。モウリーニョは会見で選手を批判することもあり、何かとトラブルがあった。不満を抱えていた選手も1人や2人ではなかったのだろう。そうした強烈なやり方こそモウリーニョの強みでもあったのだが、今回は悪い方向に出てしまった。

一方でスールシャールはチームが得点を決めた時には体全体で喜びを表現するなど雰囲気が明るい。試合後には選手とハグをすることもあり、ドレッシングルームでも選手とコミュニケーションを取っているという。同メディアは選手との距離を近く保つこれらのやり方をユルゲン・クロップ風と表現している。リヴァプールのクロップも試合後に選手とハグをしており、かなり近い関係にある。モウリーニョとは対極にあると言ってもいいだろう。スールシャールもクロップに近いやり方でチームをマネジメントしており、それが選手個々のパフォーマンスを上げることに繋がっているのかもしれない。
中でもMFポール・ポグバのパフォーマンスは印象的で、モウリーニョ政権時と同じ人物とは思えないほどプレイを楽しんでいる。これも指揮官との関係が変わったからだろう。前節ボーンマス戦ではFWロメル・ルカクにも得点が生まれており、チームは明らかに良い方向へ向かっている。戦い方を攻撃的なものへ変更したのはもちろんだが、チームの雰囲気を明るくしたことこそスールシャール最大の功績なのかもしれない。

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