強烈若手軍団リヨンは過大評価なのか 珍しいたった1勝でCLベスト16へ

CLベスト16へ進出したリヨン photo/Getty Images

マンチェスター・シティを撃破して評価が上がりすぎたか

今サッカーファンはフランスのリヨンをどう評価しているだろうか。復活したメンフィス・デパイ、ビッグクラブから注目されている21歳のフランス代表MFタンギー・エンドンベレ、アンドレス・イニエスタとも比較される20歳MFホッセム・オーアルなど、若い実力者が揃うチームだ。今季はチャンピオンズリーグの決勝トーナメントにも進出しており、多くのサッカーファンはリヨンのことを強いチームと認識していることだろう。

しかし、チャンピオンズリーグでのリヨンの勝ち上がりは少しばかり奇妙だった。彼らの評価を急激に高めることになったのはグループステージ初戦でマンCを2-1で撃破したからで、マンCを敵地で撃破する実力に世界が驚かされた。ただ、結局グループステージではこの1勝しか挙げていないのだ。成績は1勝5分となっており、勝ち点8を稼いでグループステージを突破している。

無敗と言えば聞こえはいいが、シャフタール・ドネツクやホッフェンハイムに手こずったのは事実だ。それでベスト8へ駒を進められるかは非常に疑わしい。しかもベスト16の対戦相手はバルセロナだ。英『Squawka』は1勝5分の勝ち点8で勝ち上がったリヨンを、チャンピオンズリーグ史上に残る珍しい勝ち上がりをしたチームとして特集している。
同じように1勝しか挙げずにベスト16へ進んだチームは過去にもあったのだが、ベスト16では軒並み苦戦している。2013-14シーズンには同じく1勝を挙げただけでロシアのゼニトがベスト16へ進んだが、ベスト16ではドルトムントに敗れた。2015-16シーズンにはローマがベスト16でレアル・マドリードに完敗。さらに前なら2005-06シーズンにスコットランドのレンジャーズが粘りを見せたもののビジャレアルにアウェイゴールの差で敗れている。

過去のケースから見るなら、リヨンがベスト16の壁を破るのは難しいのかもしれない。若手注目タレントが揃っていることや、初戦でマンCを撃破したことから評判だけが上がってしまったところもあるだろう。同メディアはあらゆる意味でリヨンに注目しているようだが、ワーストの勝ち上がりとまで言われるリヨンはバルセロナ相手に意地を見せられるか。

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