リヨンで復活
ビッグクラブで結果を出せなかった時、多くの若手選手は心を折られてしまうことだろう。しかし、現在フランスのリヨンでプレイするオランダ代表FWメンフィス・デパイの面白いところは最後までビッグマウスを貫く芯の強さにある。
デパイは2015年夏にPSVからマンUへ加入し、クラブ伝統の背番号7を任された。その背番号が期待の大きさを表していたのだが、デパイはそれに応えることができなかった。アントニー・マルシャルやマーカス・ラッシュフォードの成長もあって出番がなくなり、2017年冬にリヨンへ移籍することになる。
デパイはパフォーマンスだけでなく派手な私服や高額な車に乗っていることなども批判されていたため、メンタル的には厳しかったはずだ。ところが、英『The Times』によればデパイはマンUを去る際に指揮官ジョゼ・モウリーニョへ強気なメッセージを残したという。
デパイは、「クラブを去る時僕はモウリーニョに言ったんだ。あなたは最高の俺を見ることになるだろうとね。彼はOK、それを願っている。我々がいつの日か君を買い戻すことをねと言ったよ。関係が悪くなったことは1度もないよ」と当時のやり取りを明かしている。
実際に今のデパイを見るとどうだろうか。ワールドクラスかは意見が分かれるかもしれないが、リヨンで復活を遂げているのは間違いない。今季はチームもチャンピオンズリーグのグループステージを突破し、デパイも6得点11アシストの成績を残している。
マンUは今も苦しい状況にあり、今のデパイならば十分に戦力となるだろう。モウリーニョがデパイの力を借りたいと考えても不思議ではない。デパイも再びビッグクラブで活躍する日を望んでいるはずで、有言実行となる日も近いか。