井手口のいるリーズは昇格できるクラブなのか? 14年で17人の指揮官が代わってきた街で高まる期待

リーズの指揮官に就任したビエルサ photo/Getty Images

奇人の招聘で期待高まる

今年の冬にプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部相当)に所属するリーズ・ユナイテッドに移籍したMF井手口陽介。理想のシナリオは、リーズで昇格を果たしてプレミアリーグでプレイすることだ。しかし、リーズは昇格が期待できるクラブなのだろうか。

英『Daily Mail』は、リーズが近年混乱の中にあったことを取り上げている。リーズはかつてリーグタイトルを3度制したこともある名門クラブの1つだったが、2003-04シーズンに降格を味わってから1度もプレミアリーグの舞台に戻ることができていない。

それどころか2007年には破産申請し、勝ち点はく奪で3部のリーグ1へ降格。2010-11シーズンからはチャンピオンシップ(2部)に戻ったが、それからも中位を彷徨うばかりでプレミアリーグに昇格できる気配はまるでない。
何より降格を味わった2004年からの14年間で、リーズは代理も含め実に17人もの指揮官がチームを指揮してきた。ガリー・マカリスター、ニール・ウォーノック、ギャリー・モンクら名の知れた人物もチームを指揮してきたが、チーム状態の悪さもあって目立った結果は出ていない。

そんな中で大きな期待を集めているのが、今季から指揮を執るマルセロ・ビエルサなのだ。ビエルサは奇人と言われるほど読めない行動を取る人物で、同指揮官を招聘したリーズはギャンブルに出たと言っていいかもしれない。しかし、リーズのクラブ史に残る名選手として知られるエディー・グレイ氏も、街全体に期待が広がっているとコメントしている。

「街には大きなざわめきがある。ビエルサのような評判ある指揮官を招聘すれば期待が大きくなるものだよ。彼がイングランドで指揮を執ったことがないかどうかは問題ではないんだ」

一時は井手口の名前が新チームの背番号リストに載っていなかったが、英『HITC』は16番が追加で与えられたことを伝えている。ビエルサがリーズをどこまで高みへ押し上げられるかは大きな注目ポイントだが、昇格に近づくことはできるか。

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