スペインは中盤にプレイメイカーばかり、守備も不安定 スペイン紙はこのままで優勝はないと批判

苦戦の末に首位通過を果たしたスペイン代表 photo/Getty Images

グループステージで思わぬ苦戦

何とかグループBを首位で通過したスペイン代表だが、スペイン『MARCA』はこのままでワールドカップ制覇はないと厳しい評価を下している。初戦こそポルトガル代表と好ゲームを見せたが、モロッコ代表とイラン代表に苦戦したのは想定外だった。特に最終節のモロッコ戦は2-2のドローに終わり、一時は負けすら覚悟しなければならない展開だった。同メディアは、何かを変える必要があると指揮官フェルナンド・イエロに警告を発している。

まず最初の問題は、中盤にプレイメイカーばかりが揃いすぎて推進力に欠けているのではないかということだ。アンドレス・イニエスタ、イスコ、ダビド・シルバ、チアゴ・アルカンタラらが揃うスペインの中盤は支配力抜群だが、イランやモロッコ相手には決定機を作ることに苦労しているところがあった。同メディアは、よりダイレクトな選手を入れる必要があるのではないかと主張する。

同メディアが提案したのはルーカス・バスケス、マルコ・アセンシオの2人だ。バスケスはサイドをアップダウンすることができ、アセンシオも単独でゴールを目指す力を持つ選手だ。攻撃に違いを生むうえで重要な存在と言えるだろう。同メディアはシルバが本調子ではなく、イニエスタもプレイに波があると評価している。中盤の構成を変えることを求めているようだ。
また、失点も多い。ポゼッション率を高めてゲームは支配できているが、相手に数少ないチャンスを活かされてしまう展開が目立つ。セルヒオ・ラモスとジェラール・ピケの2人は完璧なコンビではないと同メディアは批判しており、決勝トーナメントへ大きな不安が残る。イエロは攻守両面で改善すべき点があるが、優勝へ最適解を見出せるか。

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