C・ロナウドら主力組の不調、モラタ&ハメスの代役確保失敗 レアルが抱える難問

レアルを率いるジダン photo/Getty Images

ジダンはこの難局を乗り切れるか

いったいレアル・マドリードに何が起きてしまったのか。今季リーグ戦ではここまで9勝5分4敗と大苦戦しており、首位バルセロナとは19もの勝ち点差がついてしまった。もはや今季の優勝は不可能に近いものがあり、今ではチャンピオンズリーグ出場権獲得に目標を切り替えなければならないところまできている。

昨季のレアルはリーグ戦で6分3敗と、21点の勝ち点を取りこぼした。一方で5分4敗の今季はすでにそれを上回る22の勝ち点を取りこぼしている。昨季リーグ戦とチャンピオンズリーグの2冠を達成したチームとは思えない転落ぶりだ。

スペイン『MARCA』は、指揮官ジネディーヌ・ジダンに矛盾があると指摘する。ジダンは今冬にストライカー獲得を望んでいないとされているが、0-1で敗れた今節のビジャレアル戦でもFWボルハ・マジョラルを投入することはしなかった。現陣容に満足しているなら、なぜ得点が欲しい展開でマジョラルを投入しなかったのか。同メディアはここに矛盾を感じている。
昨夏には優秀なバックアッパーFWだったアルバロ・モラタをチェルシーに、出場機会がそれほど多くなかったMFハメス・ロドリゲスをバイエルンに放出している。同メディアも悪い判断ではないと伝えているものの、彼らの代役を獲得できなかったのは問題だ。若手で穴を埋めようとしたのかもしれないが、主力組とサブ組の間には大きな実力差がある。昨季のようなローテーションは難しくなってしまい、全体的に陣容のレベルが落ちたようにも感じられる。

そこにカリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウドらベテランの領域に入りつつある攻撃陣の不調が重なり、ジダンには打つ手がなくなってきている。昨夏から少しずつ狂っていた歯車をどう修正するのか、昨季名将と絶賛されたジダンにとって大きなミッションとなっている。

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