ミランの「闘犬」から「闘将」へ ガットゥーゾ氏、モンテッラ監督の電撃解任で後任に抜擢

トップチームの指揮官に昇格したガットゥーゾ氏 photo/Getty Images

愛するクラブを立て直せるか

ACミランは27日、チームの指揮官を務めていたヴィンチェンツォ・モンテッラ監督を解任したと発表した。後任には、チームのレジェンドで下部組織の監督を務めていたジェンナーロ・ガットゥーゾ氏が就任するとのことだ。

現在43歳のモンテッラ監督はフィオレンティーナやサンプドリアなどを指揮したのち、2016年夏にミランの指揮官へ就任。低迷に苦しむ名門の復活を託され、昨季はセリエAで6位フィニッシュへ導き、なんとか4年ぶりに欧州カップ戦の出場権を手にしていた。

そして今夏、新オーナーのもとで積極補強を行い、レオナルド・ボヌッチやアンドレ・シウバら多くの即戦力を獲得。さらなる飛躍が期待され、ヨーロッパリーグは無事にグループステージ突破を決めたが、セリエAでは第14節を終えた時点で苦戦を強いられている。6勝2分6敗の勝ち点「20」で7位にとどまっており、目標としていたチャンピオンズリーグの出場権獲得に向けて、早くもピンチに立たされている。26日にホームで行われたトリノ戦をスコアレスドローで終えたことを機に、ついに解任に踏み切った。
一方、後任に抜擢されたガットゥーゾ氏は、現役時代に10年以上もミランでプレイ。クラブの黄金期を支え、2度の欧州制覇を成し遂げている。2013年にスイスのシオンで選手権監督として指導者のキャリアをスタートさせると、パレルモやピサなどを経て、今年5月にミランのプリマヴェーラの指揮官に就任するとが発表されていた。古巣復帰から約半年で、トップチームの指揮官へ昇格することとなった。

はたして、ガットゥーゾ氏はミランの「闘犬」から「闘将」へ進化し、愛するクラブを立て直すことができるのか。

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