痛恨の敗戦を喫した北アイルランド
9日にロシアW杯欧州予選のプレイオフ(1stレグ)が行われ、北アイルランド代表が本拠地でスイス代表に0-1で敗れた(以下、代表略)。
56分にスイスにPKが与えられて決勝点に繋がったが、この判定が物議を醸している。左サイドからのクロスを受けたジェルダン・シャキリが左足でボレーシュートを放つと、このボールが自陣ペナルティエリア内に立っていた北アイルランドのMFコリー・エバンスに直撃。ボールは同選手の肩付近に当たったように見えたが、主審は迷わずホイッスルを吹き、PKを指示した。この一連の判定に対し、北アイルランドを率いるマイケル・オニール監督は試合後に不満を露わにしている。米『ESPN』が伝えた。
「エバンスはシュートブロックの際に体を回転させていて、ボールは明らかに彼の肩付近に当たっていた。私は別の反則かオフサイドでホイッスルが鳴ったのかと思ったが、PK判定や彼への警告には驚かされたよ」
サッカーの競技規則では、「競技者が手または腕を用いて“意図的に”ボールに触れる行為」がハンドの反則にあたると定められている。ボールの軌道にむけて手を伸ばしたのか、ボールを回避するだけの空間的な余裕(ボールとの距離)があったのかなどが判定の基準となるが、エバンスが自身の手を体に密着させながら上半身を捻っている点やボールが当たった位置などを考慮すると、“故意に手を使った”とみなすのは酷とも言える。今回の事例を通じ、ハンドの適用基準についての議論が再燃する可能性もあるだろう。
参照元:youtube(当該場面は2分18秒~)