18日、中国でインターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)がおこなわれ、ミランとドルトムントが対戦した。このカードで注目されるのは、やはり今夏超積極的な補強を展開しているミランの新戦力たちだ。
ミランはGKにストラーリ、最終ラインは右からアバーテ、サパタ、パレッタ、そして新戦力のリカルド・ロドリゲスが先発。中盤ではアンカーに新戦力のフランク・ケシエが入り、インサイドハーフにはボナベントゥーラとホセ・マウリ、前線はワイドな位置にニアングと新加入のファビオ・ボリーニ、中央にはバッカが入った。前半はロドリゲス、ケシエ、ボリーニの新戦力3名がお披露目となった。
一方15日に日本で浦和レッズと対戦したドルトムントは、GKにヴァイデンフェラー、最終ラインは右からピシュチェク、パパスタソプーロス、バルトラ、ザガドゥ、中盤はシャヒン、カストロ、ローデの3人でトライアングルを形成し、前線はデンベレ、プリシッチ、オバメヤンの3人が入っている。
プレシーズンということもあって両チームとも万全のコンディションではないが、序盤は状態の良いドルトムントがミランを圧倒。果敢なプレッシングからリズムを作り、幸先よく2点を先制することに成功する。まずは16分、プリシッチの横パスからシャヒンがミドルシュートを決めて先制。その2分後にはプリシッチがペナルティエリア内でパレッタに倒されてPKを獲得し、これをオバメヤンが決めて2-0となった。
ミランはなかなか調子が上がらなかったが、その中で気を吐いていたのが最前線のバッカだ。24分には中盤から前を向いてドリブルを開始し、DFを2人かわしてミドルシュート。威力はなかったが、アウトサイドにかかったボールがゴールに決まって1点を返すことに成功した。
2-1でドルトムントがリードして迎えた後半、ミランはさらに新戦力が登場。パレッタに代わってマテオ・ムサッキオ、さらにニアングに代わってハカン・チャルハノールが入った。ミランは前半にリカルド・ロドリゲス、そして後半にはチャルハノールが直接フリーキックからゴールを狙っており、左右に質の高いキッカーがいることは新シーズンへの大きな武器となるはずだ。今回はどちらも決まらなかったが、ミランのセットプレイは今後も注目すべきだろう。
試合は62分にドルトムントが追加点。プリシッチの折り返しにオバメヤンが合わせて3点目。その後はミランもチャルハノールを中心に攻勢をかけたが、得点は奪えず。試合は3-1でドルトムントが勝利を収めている。
[結果]
ドルトムント 3-1 ミラン
[得点者]
ドルトムント:シャヒン(16)、オバメヤン(20、62)、
ミラン:バッカ(24)