アーセナル今季もタイトルなし、SNSに溢れる嘲笑…… 無冠続くアルテタ体制は継続すべきなのか

泣き崩れるユリエン・ティンバーを慰めるアルテタ監督 Photo/Getty Images

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5年間タイトルなし

UEFAチャンピオンズリーグ準決勝で、アーセナルはパリ・サンジェルマンと対戦。1-2と敗れ、合計スコア1-3で敗退となった。

この瞬間、アーセナルが今季も無冠に終わることが決定した。ミケル・アルテタが2019年の冬に監督に就任してから、獲得したタイトルは19-20シーズンのFA杯のみとなっている(コミュニティ・シールドは除く)。

アルテタはアーセン・ヴェンゲル政権末期やウナイ・エメリ政権では望むべくもなかった競争力をアーセナルにもたらし、プレミアの強豪としての地位を復活させた。一方で、上記のように獲得タイトルには乏しく、そのことを揶揄する声も少なくない。PSG戦後、SNSはアーセナルの無冠を嘲笑するコメントや投稿で溢れている。
いたずらなツイートで知られる航空会社ライアンエアーの公式Xは、試合前のアーセナル公式の「Make it Happen(実現させよう)」というツイートを引用する形で「or not(あるいは、そうならない)」とポストした。また、プレミアリーグのパロディアカウントはアルテタの口癖「Trust the process(プロセスを信じろ)」を揶揄し、AIで加工したと思われる2054年の老年のアルテタの画像とともにこのワードをポストした。お前らは30年後もこのままだというわけだ。

元フランス代表DFパトリス・エヴラ氏は動画をシェアし、擁護とも皮肉ともとれるコメントを発している。

「アーセナルには同情するよ。みんな本当に厳しいんだ。私はアルテタ監督が大好きだ。アーセナルの選手に問題があるわけじゃない。ファンに問題があるんだと思う。私はアーセナルのファンとはビジネスをしないとさえ言っている。なぜなら彼らはあなたにたくさんのことを約束するからだ。Netflixについて話し、シーズン21が近づくんだ」

エヴラ氏の言うシーズン21とは、いつまで経ってもやってこないアーセナルの優勝のことを言っているのは明らかだ。では、アルテタには見切りをつけるべきなのだろうか。『Daily Mail』のオリバー・ホルト氏は、アーセナルが鋭さを欠き十分な力を発揮できなかったと指摘しつつも、アルテタを解雇するのは間違いだと記している。

「失望のあまり、アルテタ解任を求める人もいるだろう。それは大きな間違いだ。来シーズンには楽観的な見通しが持てる。サカ、ウィリアム・サリバ、マイルズ・ルイス・スケリー、デクラン・ライス、そしてマルティン・ウーデゴーは、来季チームの核となり、無冠記録を破る可能性を秘めている」

ファンの我慢は限界に達しているようにも思えるが、おそらくこの敗北でアルテタが解任されるようなことにはならないだろう。しかし、来季がこれまで以上に結果を求められるシーズンになることは間違いない。



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