PSG×アーセナルの担当主審、賄賂受け取りの処分歴あり 八百長に対する不安広がる

ブンデスリーガで笛を吹くツバイヤー審判 Photo/Getty Images

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以前にベリンガムともモメた

UEFAチャンピオンズリーグ準決勝ではインテルがバルセロナに勝利し、今夜もう1つのパリ・サンジェルマン対アーセナルの勝者が決定する。1stレグではアーセナルのホームでPSGが1-0と勝利しており、PSGが逃げ切るのか、アーセナルが逆転劇を見せるのか注目が集まっている。

そんななか、この試合の担当審判に対する不安が広がっているようだ。主審を務めるのはフェリックス・ツバイヤー氏だが、同氏は過去に賄賂の受け取りで6カ月の職務停止処分を受けた過去があるのだ。

事件が起こったのは2005年、ドイツ2部リーグでのことだ。同僚の審判員ロベルト・ホイツァー氏からおよそ250ポンド相当を受け取り、八百長に関わったとして上記の処分が科されている。ホイツァー氏は組織犯罪グループとつながりのあるクロアチアの賭博シンジケートから金銭を受け取っていたことが明るみとなり、サッカー界から永久追放され実刑も受けているが、ツバイヤー氏はその片棒を担いでいたとされる。
その後2009年にブンデスリーガの審判として復帰したツバイヤー氏だが、過去の汚点を選手に指摘されモメたこともある。2021年のバイエルン・ミュンヘン対ドルトムントの試合で、当時ドルトムントに所属していたジュード・ベリンガムがツバイヤー氏の下した判定に抗議し、「かつて八百長をした審判にドイツ最大の試合を任せるなんて、何を期待しているんだ?」と発言。この試合ではDFマッツ・フンメルスがペナルティエリア内でのハンドでPKをとられ、そのPKが決勝点となりドルトムントは敗れているが、きわどい判定だった。ちなみにベリンガムはこの件で罰金を科せられ、ツバイヤー氏は同選手に謝罪を求めている。

『Mirror』や『THE Sun』など英国の日刊紙もツバイヤー氏の過去のスキャンダルに触れているが、どうしても不安に感じてしまうのが人間の性というものか。ビッグゲームだけに、疑惑の結果とならないような明快なジャッジを望みたい。

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