岡崎&バーディは2伝説の2トップ”だ ニハト&コバチェビッチ、ジェコ&グラフィッチらとともに称賛

中堅クラブを盛り上げた名コンビたち

中堅クラブを盛り上げた名コンビたち

岡崎慎司とバーディ photo/Getty Images

今でも記憶に残っている2トップはいるだろうか。現代では2トップを採用しないチームも増えたが、以前は前線の2人だけでチームを勝利に導いてしまうような特別なコンビもいた。

今回『FTB90』は強烈なインパクトを残した2トップを5組紹介しているが、その1つにレスター・シティで今も続くジェイミー・バーディと日本代表FW岡崎慎司のコンビが挙げられている。この2人の関係性は少々特別だが、バーディがエースとしてゴールを量産する一方で相棒の岡崎はピッチを走り回って攻守に貢献することが求められている。岡崎の得点数はFWとしては不満なものかもしれないが、この2トップの機能性は非常に高い。2015-16シーズンにはプレミアリーグを制しており、歴史に刻まれた2トップと言えるだろう。

その他の2トップも記憶を呼び覚ますような魅力的なコンビばかりだ。まずは2002-03シーズンにリーガ・エスパニョーラで2位に入る大健闘を見せたレアル・ソシエダのニハト・カフヴェジとダルコ・コバチェビッチの2トップ。ニハトはこのシーズンにリーグ戦で23得点を記録し、相棒のコバチェビッチも20得点を記録。チームの総得点が71だったため、この2人で半分以上を挙げたことになる。当時のソシエダは若いシャビ・アロンソなども所属しており、チームとしても魅力的だった。
続いては2008-09シーズンにブンデスリーガ制覇を果たしたヴォルフスブルクからエディン・ジェコとグラフィッチことエジナウド・バチスタ・リバノのコンビだ。ジェコは今でもローマで大活躍しているFWだが、当時はリーグ戦で26得点を記録。相棒のグラフィッチは28得点を決めてリーグ得点王に輝いており、ブンデス最強の2トップとして大きな注目を集めた。当時のチームには日本代表MF長谷部誠も所属しており、最強2トップに導かれる形でブンデスリーガ制覇を経験した。

ウディネーゼを引っ張ったアントニオ・ディ・ナターレとアレクシス・サンチェスも印象深い。まだ若かったサンチェスは2010-11シーズンに先輩のディ・ナターレとコンビを組んで大暴れ。リーグ屈指の2トップを形成し、サンチェスは12得点、ディ・ナターレは28得点を記録。チームも4位に入っており、見ていて楽しいコンビだった。以前ディ・ナターレもサンチェスを最高の相棒だったと振り返っていたが、ウディネーゼのサポーターにもこの2トップの記憶は刻まれているはずだ。

最後は2003-04シーズンにチャンピオンズリーグ決勝にまで進出したモナコからルドヴィク・ジュリとフェルナンド・モリエンテスのコンビだ。この2人は常に2トップを組んでいたわけではないが、当時のチームに欠かせないコンビだった。ジュリはリーグ戦で13得点、モリエンテスは10得点と活躍。モリエンテスはチャンピオンズリーグでも9得点を挙げて得点王に輝いており、準優勝を果たしたチームを支える存在だった。

これらのコンビとともに岡崎とバーディが選ばれているのは凄いことだが、改めて考えるとレスターのプレミア制覇は信じられない偉業だ。それを支えた2トップとして後世に語り継がれる存在になってもおかしくはないだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.291 究極・三つ巴戦線

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ