ケルンに所属する日本代表FW大迫勇也への称賛が止まらない。前線でコンビを組むアントニー・モデストとともにゴール、アシストを決めていることも称賛される理由だが、何より大迫は難しい時期でもよく耐えた。今でこそ大迫とモデストのコンビは信頼されているが、ちょうど1年ほど前はサポーターから信頼されない厳しい時期があったのだ。
独『Express』も大迫が「巨大な才能と忍耐力を持っている。谷を越えた」と伝えており、能力だけではなくメンタルの強さも称賛している。昨年2月末にケルンのホームで行われたヘルタ・ベルリン戦で大迫はベンチから外れたが、その理由について指揮官のペーター・シュテーガーは「ホームでプレイするのは難しいと感じた。あまりサポーターから恩恵を受けられないだろうから」とコメントしており、サポーターの批判から守ることも理由の1つだった。
しかし今となっては大迫に強烈なブーイングを浴びせるサポーターなどいないだろう。同メディアもベンチから外して大迫を守る必要はないと伝えており、大迫はこの1年で確かな信頼を築きつつある。ここまで6得点7アシストと結果も出しており、今のケルンは大迫とモデストのコンビなしでは語れないチームだ。
シュテーガーも大迫が安定したパフォーマンスを見せるまで時間を要したことを認めており、指揮官としても苦労を味わった日本人FWの活躍は嬉しいはずだ。大迫は高校生の頃より才能がある選手として日本国内で注目されていたが、今ケルンで活躍出来ているのはテクニックだけではない強靭なメンタルがあったからこそだろう。