Group_D 第2節 チリ 0-0 ボリビア
2016年6月10日/フォックスボロ/現地19時キックオフ
優勝候補最右翼のアルゼンチンに敗れて黒星スタートを切った昨年覇者のチリと、同様に初戦を落としてしまったボリビアが初勝利を賭けて対戦した。
両チームがスタメンを入れ替えて臨んだ試合は前評判通り、立ち上がりからボールを支配したチリペースで進む。しかし、引いたボリビア相手にチリはなかなかゴールを割ることができず、もどかしい展開が続く。
すると40分、そのチリが前半最大のチャンスを迎える。イスラの右からのクロスをボリビアGKが弾きだそうとしたが中途半端に触り、ボールはファーサイドにいたビダルの前へ。ビダルはそのボールをフリーのサンチェスへ落とすと、思い切って右足を振り抜く。しかし。GKのカバーに入ったボリビアDFに阻止されてしまい、試合はこのままスコアレスで折り返した。
後半に入ると、ついに試合が動く。46分、前半終始優勢に試合を進めていたチリは高い位置でボールを奪うと、ビダルが裏に走ったピニージャへ浮き玉のスルーパスを送り、自身もゴール前へ。するとピニージャは、そのビダルへボールを折り返す。ビダルは落ち着いてゴールに流し込み、チリが先制に成功する。
しかし61分、ボリビアがワンチャンスをものにする。PA右手前でFKを得たボリビアは、途中出場のカンポスが左足一閃。ゴールポストの外側から巻いたボールは、GKの手をかすめるもの、ゴール左上の神様コースへ吸い込まれた。
その後、チリが決定機を決めきれず、試合はドローに終わるかと思われた。しかし、8分間のアディショナルタイムが与えられると、チリがボリビアDFのハンドを誘ってPKを得る。キッカーのビダルは冷静にGKの逆をつき、チリが勝ち越しに成功した。試合はこのまま終了し、チリが2-1と辛くも勝利した。
格下のボリビア相手に危うく勝ち点3を取りこぼしそうになったチリだが、なんとか昨年覇者の面目を保った。この勝利を機にチリは、勢いに乗りたいところだ。一方、ボリビアはこの敗戦で決勝トーナメント進出が極めて厳しい状況になってしまった。
[チリ代表]
監督
ファン・アントニオ・ピッツィ
GK
クラウディオ・ブラーボ(バルセロナ/スペイン)
DF
マウリシオ・イスラ(マルセイユ/フランス)
ガリー・メデル(インテル/イタリア)
ゴンサロ・ハラ(ウニベルシダ・デ・チリ)
ジャン・ボセジュール(コロコロ)
MF
チャルレス・アランギス(レヴァークーゼン/ドイツ)
パブロ・エルナンデス(セルタ/スペイン)
アルトゥーロ・ビダル(バイエルン/ドイツ)
FW
アレクシス・サンチェス(アーセナル/イングランド)
マウリシオ・ピニージャ(アタランタ/イタリア)
ファニアン・オレジャナ(セルタ/スペイン)
交代出場
58分 エドゥアルド・バルガス(ホッフェンハイム/ドイツ)
(OUT マウリシオ・ピニージャ)
68分 エリック・プルガル(ボローニャ/イタリア)
(OUT ファニアン・オレジャナ)
76分 ホセ・ペドロ・フエンザリダ(ウニベルシダ・カトリカ)
(OUT マウリシオ・イスラ)
[ボリビア代表]
監督
フリオ・セサル・バルディビエソ
GK
カルロス・ランペ(スポルトボーイズ/ペルー)
DF
エルウィン・サーベドラ(ボリバル)
ロナルド・エギノ(ボリバル)
エドワルド・マウロ・センテノ(ホルヘ・ウィルステルマン)
ルイス・グティエレス(ハポエルキリャトシモナ/イスラエル)
マルビン・ベハラノ(オリエンテ・ペトロレロ)
MF
ファン・カルロス・アルセ(ボリバル)
アレハンドロ・メレアン(オリエンテ・ペトロレロ)
ラウール・カストロ(ザ・ストロンゲスト)
マルティン・スメドベリ・ダレンセ(イェーテボリ/スウェーデン)
FW
ヤスマニ・ドゥク(ニューヨークコスモス/アメリカ)
交代出場
54分 ロドリゴ・ラマージョ(ザ・ストロンゲスト)
(OUT ファン・カルロス・アルセ)
58分 ジャスマニ・カンポス(カーズマ/クウェート)
(OUT ラウール・カストロ)
82分 ワルテル・ベイサガ(ザ・ストロンゲスト)
(OUT ヤスマニ・ドゥク)
※所属チームは、2015/16シーズンです。
[得点]
チリ:ビダル(46、90+10)
ボリビア:カンポス(61)