「日本はまたダウンした」FIFAランキングで順位が落ちた日本代表に韓国メディアが言及 一方で自国代表がポット3になる可能性も「メッシのせいで危ない」

アメリカ遠征での結果が響きランキングが下がった日本 photo/Getty Images

日本はランキング2つダウン 韓国はキープ

9月18日に最新のFIFAランキングが発表され、前回17位だった日本代表は2ランクダウンし19位となった。このニュースに韓国の各メディアが反応。自国代表とランキングを比較しつつ、日本の順位が徐々に下がっていることについて言及した。

9月の代表ウィークにてアメリカ遠征を行なった日本。最初のメキシコ代表との試合は0−0、次のアメリカ代表との試合は0−2で敗れ、1分1敗で今回の遠征を終えた。この結果が大きく影響したのか、前回7月の発表時は17位だったが、ランキングが2つダウン。スイス代表、セネガル代表に抜かれ、1ポイント減少して1640ポイントとなり19位に下がった。対して日本と同じくアメリカ遠征を行なった韓国代表は、前回と変わらず23位をキープ。アメリカに2−0で勝利し、続くメキシコ戦は2−2のドローという結果に終わり、順位こそは変動しなかったが6ポイントを獲得し1593ポイントとなった。

韓国『スポーツ朝鮮』は「アジア1位奪還が見える。日本、最新のFIFAランキング2つ順位落下」と題し「9月のアメリカ遠征を1勝1分という結果で終えたホン・ミョンボ監督率いる韓国代表は、FIFAランキングで23位を維持した。日本は17位から19位に落ち、イランも20位から21位にダウンしている。韓国だけが順位をキープした」と報道。また『Star News』は「日本はまたダウンした『2年ぶりの最低順位』20位圏外に落ちる寸前」と題し、「一時は15位まで上がった日本だが、6月のオーストラリア戦での敗戦の影響で順位を2つ落としたのに続き、今回も2つ順位を落とし20位圏内への転落寸前まで追い込まれた。日本のFIFAランキングが20位圏にとどまったのは2023年7月(20位)が最後だ」とランキングが徐々に下がっていることについて言及。「日本は7月に開催されたE-1選手権で3連勝し優勝を果たしたが、この大会はFIFAが定める国際Aマッチ期間でない時期に行われたため重みが低かった上に、倒した3チームすべてがFIFAランキングが低く、獲得ポイントが少なかった。今回の遠征の結果でE-1で得たランキングポイントをほとんど失った」と説明した。

今回のアメリカ遠征では対照的な結果に終わり、韓国国内では喜びの声が上がっていたが、一方で現状を危惧するメディアも。『Xport News』は「メッシのせいで危ない!「死の組」の可能性……エクアドルが猛追で韓国を抜いてポット2の可能性」と見出しを打ち、「ポット2には開催国を除いたFIFAランキング上位10~21位までが含まれる。韓国が23位を維持しなければならない理由がここにある」と報道。韓国のランキング1つ下のエクアドルが、今回の南米予選でアルゼンチンに勝利したことでランキングが上昇。リオネル・メッシが不在であったものの、ランキングトップのチームに勝利で獲得ポイントが増加し、ポイントが1588ポイントで韓国を追い詰めている状況だと説明。今後の10月、11月の親善試合の結果次第では順位が抜かれる可能性もあり、そうなった場合はポット3に転落すると指摘した。

最新のFIFAランキングを見るに、現状ポット2に該当する国は開催国のメキシコ、アメリカを除いてイタリア、モロッコ、ドイツ、コロンビア、ウルグアイ、スイス、セネガル、日本、デンマーク、イラン、オーストリア、韓国となっている。確かに韓国はポット2に入る入らないギリギリのラインにいるが、この中で現在W杯への出場が決まった国は半分の6カ国で残り半分はまだ決まっていない。特にイタリアとドイツはプレイオフへ回る可能性があるため、そこで勝ち抜いた場合はポット4に回ることが決まっている。まだ予選が終わっていない地域もあり、今後の展開次第ではこれらの国が予選落ちして、下から繰り上げでポット2に入る国もあるだろう。そのため韓国にとってはまだ余裕の位置にいると考えられるが、これからの親善試合で落とせないこと、そして今後の他国の結果も追っていく必要がありそうだ。

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