“ワッザ・ジュニア”がU-19に異例の抜擢 15歳でPSGらと激突する国際大会へ

偉大な父を超えるか Photo/Getty Images

規格外の才能

ウェイン・ルーニー氏の長男であるカイ・ルーニーが、15歳という若さでマンチェスター・ユナイテッドのU-19チームに抜擢された。クロアチアで開催される国際トーナメントに出場する。同大会は欧州トップクラスの育成組織が集う名門大会であり、パリ・サンジェルマンやユヴェントスなども参戦する。『Daily Mail』が伝えている。

このサプライズ招集は、先週のカップ戦での活躍が評価された結果である。カイはU-16カテゴリーでゴールとアシストを記録し、マンチェスター・ユナイテッドを決勝進出に導いた。決勝ではサウサンプトンに惜敗したが、その才能は一際輝きを放っていた。

U-19チームへの昇格は、実に3カテゴリー上への飛び級であり、今大会では最大4歳年上の選手たちと対峙することになる。所属するグループAでは、ラピド・ブカレスト、ユヴェントス、そして開催クラブで前回王者のディナモ・ザグレブと同居。大会はラピドとの初戦で開幕し、後に順位決定戦と決勝戦が行われる。

ユナイテッド側は、カイを含め複数のU-15およびU-16の若手選手を招集しており、ナイキと契約している14歳のストライカー、JJ・ガブリエルの名もある。彼は今年のU-18デビュー戦でリーズ相手に2得点を挙げた逸材で、「キッド・メッシ」の異名を持つ。

カイにとって今回の選出は、単なる実力評価にとどまらず、長期的な可能性への信頼の表れでもある。本人は2020年に11歳でユナイテッドのアカデミーに加入。以後、着実に各カテゴリーを昇格し続けており、そのプレイスタイルには父ウェイン氏との共通点も多い。ユナイテッドのスタッフも「冷静な判断力」「オフ・ザ・ボールの動き」「ゴール嗅覚」を高く評価している。

父としてアドバイスは控えめだというウェイン氏は、「彼は彼自身のやり方でプレイしている。それがずっとそうだった。まだ15歳だから過度な期待は禁物だが、名前の重圧にはよく対処している」とコメントした。

将来的なトップチーム入りに期待が集まる。

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