クラブW杯で問題となった選手を襲う暑さ問題 FIFAは2026年のW杯では屋根付き、空調設備を有すスタジアムで対策へ

クラブW杯では暑さが問題となっている photo/Getty Images

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選手だけでなく観客も気温に苦しめられている

残すところチェルシー対パリ・サンジェルマンの決勝のみとなったクラブW杯。PSGはCLも制しており、今大会も優勝することになるのだろうか。

そんな終盤を迎えたクラブW杯だが、選手のプレイだけでなく、選手たちを取り巻く環境も話題となった大会だった。

この時期のアメリカはとにかく暑く、決勝が予定されているメットライフ・スタジアムがあるニュージャージー州では試合当日の気温が38度まで上がると予想されている。
選手たちからは不満が続出しており、チェルシーのエンソ・フェルナンデスは「正直言ってこの暑さは信じられないほどだ。以前の試合ではひどいめまいに襲われて、地面に横たわるしかなかった。この気温でプレイするのは危険なんだ」とアメリカでプレイする難しさを語っている。

今回クラブW杯が開催されているアメリカは2026年のW杯を控えている。時期はクラブW杯とほぼ同じで、再び環境面の問題が取り上げられることになるだろう。

クラブW杯、そして2026年のW杯を取り仕切るFIFAのジャンニ・インファンティーノ会長は『TheGuardian』にて、来年に控えているW杯での暑さ対策に言及した。

「暑さは確かに問題といえる。これは世界中で問題になっている。パリ五輪でもサッカーだけでなく、他の競技でも問題になっていた。ただ、アメリカには屋根付きのスタジアムがあり、カナダのバンクーバーにもある。日中の試合ではこれらのスタジアムを活用していくつもりだ」

すでに試合会場は決まっており、アメリカが11、メキシコが3、カナダが2の計16のスタジアムが使用されることになる。その中には空調設備を完備したスタジアムもあるようで、そのスタジアムを使用できる選手たちは快適にプレイすることができるだろう。

ただ、全スタジアムに空調があるわけではなく、そこでの不平等さは否めない。

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