バイエルンをリーグタイトル奪還に導いたコンパニ監督 辛口の重鎮も絶賛「素晴らしい仕事をした」

バイエルンのヴァンサン・コンパニ監督 photo/Getty Images

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就任1年目でチーム再建に成功

バイエルン・ミュンヘンのウリ・ヘーネス名誉会長が現地メディアの取材に応じ、同クラブのヴァンサン・コンパニ監督について語った。

コンパニ監督は、昨年5月にトーマス・トゥヘル前監督の後任としてバイエルンの監督に就任。ビッグクラブでの監督経験がない38歳(当時)の青年指揮官の招聘に多くの人々は驚いたが、ボールポゼッションとハイプレスを取り入れた攻撃的なサッカー哲学を選手達と同じ目線で緊密にコミュニケーションを取ることで素早くチーム全体に浸透させることに成功した。

その結果、ブンデスリーガでは開幕から順調に勝ち点を積み重ねて行き、最終的には2位レヴァークーゼンに13ポイントもの勝ち点差をつける独走で2シーズンぶりのリーグタイトル奪還を果たした。
2011-12シーズン以来の無冠に終わった昨シーズンからの立て直しに成功したコンパニ監督の仕事ぶりは、チームや特定の人物に批判的なコメントをすることも多いヘーネス氏も称賛している。同氏はドイツ紙『Bild』とのインタビューの中でコンパニ監督について以下のように語っている。

「彼にドイツで働いた経験がなく、さらにバイエルンに来るまでたった2つのクラブでしか監督経験がないことを考えれば、彼は素晴らしい仕事をしたと言える。彼に関して印象的なのは、冷静かつ知的で、メディアに対して決して挑発的な態度を取らないことだ。それはバイエルンに平和をもたらした」

もっとも、ヘーネス氏はインタビューの最後で「しかしながらタイトルが一つというのは少なすぎる」と注文をつけることも忘れなかった。ヘーネス氏をはじめとするクラブの重鎮達の支持を今後も繋ぎ止めるためには、クラブワールドカップやUEFAチャンピオンズリーグ(CL)での優勝といったさらなるタイトル獲得がコンパニ監督には必要となるだろう。

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