力石政法、兄の矢吹と共に兄弟同時世界王者へ 自身初の世界戦に勝利し「明日のジョー」超えなるか!?

兄・矢吹(左)の試合でセコンドに立った力石(右) (写真:本人インスタグラムより)

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地道に勝ちを積み重ねて掴んだチャンス

5月28日、横浜BUNTAIで開催されるIBF世界スーパーフェザー級王座決定戦で同級1位エドアルド・ヌニェスと対戦する同級3位・力石政法が所属ジムで練習を公開した。

現在のコンディションについては「バッチグーです」と語ると、兄のIBF世界フライ級王者・矢吹正道との兄弟同時世界王者達成に向け「最高のコンディションで試合して、最高のパフォーマンスを皆さんに見せて、世界チャンピオンになります」と意気込みを語った。

その力石は、戦績16戦 15勝 (10KO) 1敗。これまで順調に勝ち続け、実力と実績を高め続けてきた。まだWBOアジア太平洋スーパーフェザー級王者だった2023年には、一度、当時の同級世界王者ジョー・コルディナへの挑戦が内定していたものの消滅。「今後はこのまま勝ち続けて、ランキング上げて挑戦者決定戦の流れかな」とめげずにここまで昇り詰めた。力石にとっては、この一戦が念願の世界戦となる。
3月の会見では「人生の集大成。負けたらやめます」と話していたが、今回、力石はそれを撤回。「負けたら引退って言ってたんですけど引退しません。まだ自分が伸びてるなっていうのをすごい感じたんで。この試合はもちろん勝ちますけど、どんな結果であれボクシングは続けます」と考えを改めたことを告げた。

すると、昨年7月から所属する大橋ジムの大橋秀行会長に向けて「せっかくここまで来たので引退はしません。やらしてください。お願いします、会長」と頭を下げる一幕も。それを受けた同会長は苦笑しながら「とにかく勝って続けてもらいたいです」とエールを送った。

また力石は、兄の矢吹正道と共につけているリングネームにも言及。由来はボクシング漫画「あしたのジョー」である。ただその主人公の矢吹丈とライバルの力石徹は、共に世界王者にはなっていない。そのことに触れ、「兄ちゃんが世界チャンピオンになってるんで、漫画を超えてきた。僕も超えて、いつか、ちばてつやさんとコラボできたらな思ってます」とリングネームに採用するほど、同作品に強い思いを持っていることを明かした。

勝てば世界王者。当然、ちばてつや氏に向けても大きなアピールとなる。力石の勝利に期待したい。

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