サラー、マネ、フィルミーノ時代より攻撃力は上? 《サッカー史上最高の攻撃チームTOP10》に入ったリヴァプールの世代は
スアレス&スタリッジのコンビは脅威だった photo/Getty Images
リーグ戦で101ゴールを奪った10年前の記憶
モハメド・サラーが加入した2017年より、リヴァプールはプレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、クラブワールドカップなど多くのタイトルを手にしてきた。サラーはリヴァプールで通算227ゴールを決めており、以前組んでいたロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネとの3トップはユルゲン・クロップ体制のチームを象徴するトリオだった。
ただ、単純な攻撃力ならば現在のリヴァプールを上回る時期があったのではないか。それがルイス・スアレス、ダニエル・スタリッジ、フィリペ・コウチーニョ、ラヒーム・スターリングらで前線を構成していた2013-14シーズンだ。
当時のリヴァプールはプレミアリーグ制覇に届かなかったが、英『GIVE ME SPORT』は「サッカー史上最高の攻撃集団TOP10」と題した特集の中で、2013-14シーズンのリヴァプールを9位に選んでいる。リヴァプールでこのリストに入ったのは2013-14シーズンのみだ。
当時のチームはリーグ戦だけで101ゴールを決めていて、スアレスが31ゴール、スタリッジが22ゴール、中盤から彼らを支えたスティーブン・ジェラードも13ゴールを挙げた。まだ若くてフレッシュだったスターリング、トップ下の位置で存分にテクニックを披露していたコウチーニョも特別だった。
101ゴール50失点と攻守の出来栄えが対照的すぎるチームだったが、当時のチームにワクワクしたファンは多いはず。
それ以外のTOP10は次の通りだ。
10位:マンチェスター・シティ(2017-18)
9位:リヴァプール(2013-14)
8位:ニューカッスル(1993-94)
7位:ブラジル代表(2002)
6位:バルセロナ(2011-12)
5位:アヤックス(1994-95)
4位:ブラジル代表(1970)
3位:レアル・マドリード(2011-12)
2位:チェルシー(2009-10)
1位:バルセロナ(2014-15)
1位は予想通りだろう。リオネル・メッシ、ルイス・スアレス、ネイマールで組むMSNはサッカー史上最強のトリデンテとも言われており、当時リーグ戦ではメッシが43ゴール、ネイマールが22ゴール、出場停止処分の影響でデビューが遅れたスアレスが16ゴールを挙げた。
ディディエ・ドログバ、フランク・ランパード、フローラン・マルダ、ニコラ・アネルカらを擁したチェルシー、クリスティアーノ・ロナウド、ゴンサロ・イグアイン、カリム・ベンゼマらがいたレアル、ワールドカップを制したブラジル代表から2つもリスト入りしていることも特長的だ。
1970年のチームではペレ氏、ジャイルジーニョ氏、ロベルト・リベリーノ氏らがおり、2002年のチームには元祖怪物ロナウドを筆頭にリバウド、若き日のロナウジーニョがいた。さすがはブラジルといった顔ぶれで、これほど強烈な攻撃陣でワールドカップを制するチームは今後なかなか出てこないのではないか。
MSNを擁したバルセロナが1位との答えは多くのサッカーファンの間で意見が一致しそうだが、このTOP10以外にも攻撃力が印象的だったチームはあるだろうか。