攻撃は最大の防御 アジア最終予選4試合で被枠内シュートはわずかに「3」。前回大会の「15」から大幅減

ジョーダン・ボスのドリブルを止める板倉滉と谷口彰悟 photo/Getty Images

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オーストラリアは攻撃で決定的な場面を作ることはできなかった

埼玉スタジアムで行われたアジア最終予選、日本対オーストラリアの一戦は互いにオウンゴールから1ゴールを奪い、1-1のドローに終わった。日本は最終予選での連勝が3でストップ、オーストラリアは初戦を落とすも、その後の3試合では無敗を継続している。

勝ち点1を分け合うことになったこの試合だが、ゲームを支配していたのは森保ジャパンだろう。ボール保持率66%、シュート数12本、枠内シュート数3本と、どのスタッツでもオーストラリアを上回っている(オーストラリア代表のスタッツ : ボール保持率33%、シュート数1本、枠内シュート数0本)。

アジア最大のライバルであるオーストラリア相手に90分を戦い、1本も枠内シュートを許さなかったのは日本の成長を感じさせるところだ。攻撃は最大の防御というように日本が長い時間ボールを保持し、ロストしたとしても強度の高いネガティブトランジションで素早くボールを回収していた。サウジアラビア戦では身を挺してシュートを防ぐシーンがあり、ボールへの意識の高さがうかがえる。
ここまでのアジア最終予選4試合で日本が許した枠内シュートはわずか3本だ。内訳はサウジアラビアに2本、バーレーンに1本、そして中国とオーストラリアには枠内シュートを許していない。

対戦相手が違うため単純な比較は難しいが、前回のカタールW杯最終予選での最初の4試合ではオマーンに6本、中国に0本、サウジアラビアに3本、オーストラリアに5本の計14本を許している。この4年間での守備の成長は明らかであり、攻撃的な[3-4-3]の導入も枠内シュート数を減らす要因の一つと言えそうだ。

4連勝とはならなかったものの、試合を通じてボールを保持し、オーストラリアにほとんど攻撃をさせなかった日本。このまま無敗で2026年ワールドカップ出場を決めることはできるのだろうか。

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