「歴史を見れば、埼玉では日本に勝てない」オーストラリアメディアが日本を警戒

好調で首位に立つ日本代表 Photo/Getty Images

続きを見る

毎度予選で対戦している相手だが

15日に行われるワールドカップアジア3次予選(最終予選)で日本はオーストラリアと対戦する。

日本はここまで3連勝で14得点失点0とこれまでにない最高のスタートを切ったが、対するオーストラリアは初戦のバーレーン戦を落とすなど今回の予選では苦戦気味だ。この結果を受け、これまで率いていたグラハム・アーノルド監督が辞任し新たにトニー・ポポヴィッチが就任。初陣となったホーム中国戦を3−1で勝利してなんとか勝ち点3を手に入れた。

ここまでの両チームの状況を見るに今回の対戦では日本の方が有利なのは火を見るよりも明らかだ。しかし、それでもオーストラリアというチームは、今までの相手の中では特に警戒しなければいけない相手であろう。本調子でないと言えど、ポット2の国であり、過去の対戦からして苦しめられた相手であるからだ。
オーストラリアメディア『The Roar』は今回の対戦に向け日本を特集。「歴史を見れば、オーストラリアは埼玉で日本に勝てない」「オーストラリアが日本でサムライブルーに勝ったことは一度もなく、最後に完全勝利を収めたのは2009年に遡る」などネガティブな記述が多く見られる。

一方で同メディアは日本の弱点も指摘「GKの鈴木彩艶は優れたシュートストッパーであり、世界のサッカー界で最も高く評価されている若手GKの一人であるが、多くの若手キーパーがそうであるように彼は自陣での統率力に欠け、必ずしもセットプレイやコーナーを楽しむことはできないだろう」「板倉滉、谷口彰悟、町田浩樹の日本代表の3バックも、最近はかなり落ち着いているように見えるが、板倉が今年のアジアカップで、イランを準決勝に進出させたロスタイムのPKを与えてしまったように、日本の守備は決して万全ではない」と分析した。

オーストラリアの攻撃で、一番警戒しなければいけないのは高さを使った攻撃であろう。特にロングボールやセットプレイは相手のストロングポイントで、これまでオーストラリアとの試合で1番苦しめられた要素だ。実際前回の中国戦でもセットプレイから得点が生まれている。

そんな日本戦を前にポポヴィッチ監督は前日の記者会見にて「今のところ、私たちの焦点はこの試合だ。私たちはあまり先を見据えていない。今の私たちの考え方は明日勝つこと。選手とスタッフは私たちが構築しようとしているものを完全に信頼しており、明日には3ポイントを獲得できることを知っている」とコメントした。ここで負ければ後がないオーストラリアとの試合は簡単にはいかないだろう。


記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.298 CL&EL新時代

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ