ムエタイで2度王者に輝いた父を持つリコ・ルイス 格闘技を通じて学んだこと「それは人生にも通じるものだと思う」

シティの将来を担う期待の1人 photo/Getty Images

シティアカデミーの次なる星

マンチェスター・シティのリコ・ルイスはフィル・フォーデンに次ぐ、期待のシティアカデミー卒業生だ。

昨シーズン、17歳でプレミアデビューを飾ったリコ。突如現れた才能は世界中から注目を集め、「ラーム2世」と呼ばれることもあった。すっかりトップチームの一員となったリコは、ここまで公式戦49試合に出場し、3ゴール4アシストをマークしている。まだ定位置を確保しているわけではないが、フォーデンでさえ、18歳、19歳の時はレギュラーではなかったことを考えても、リコはよくやっている方だ。

昨年にはイングランド代表初招集も飾ったリコはペップ・グアルディオラもお気に入りの選手の1人であり、将来を嘱望されている選手だ。そんなリコの父であるリックさんは2度の王者に輝いたムエタイの選手だった過去を持ち、2001年にはジムを開設している。リコは2歳の頃からそのジムでトレーニングする人たちからよく知られた存在であったようだが、格闘技を通じて学んだことはフットワークやバランス感覚等だけではないという。英『BBC』が伝えている。
「一番は謙虚であることだと思う。ボクシングや試合を見ていると、生意気なボクサーが謙虚になることはよくあることだ。それは人生にも通じるものだと思うよ。持っていないものを持っている。一瞬にして奪われかねないからね」

その後、父とは同じ道を歩まず、8歳でシティのアカデミーに入った同選手。昨シーズンは3冠達成に貢献したリコはいわばエリートの道を歩んでいると言える。しかしリコは謙虚な姿勢のままだ。当然まだ満足できる出場時間をシティで獲得できてはいないが、出場した際には素晴らしいパフォーマンスを見せている。これは謙虚な姿勢で常に準備を怠っていないからだろう。

フォーデンが今シーズン、シティの中心選手になったように数年後、リコもチームの中心的存在になっているだろう。成長を続ける期待のアカデミー卒業生がどのような選手へと変貌を遂げるのか、楽しみだ。

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