ブンデスリーガ制覇に繋がった21-22シーズンの躍進 レヴァークーゼンのロルフェスMDが語る3年間

今季のブンデスリーガを制したレヴァークーゼン photo/Getty Images

21-22シーズンも3位に入っていた

指揮官シャビ・アロンソの下で無敗を維持したままブンデスリーガ制覇を達成したレヴァークーゼン。

アロンソの手腕が抜群なのは言うまでもないが、クラブのマネージング・ディレクターを務めるシモン・ロルフェス氏は3年前の時点からチーム力に手応えを感じていたという。

というのも、レヴァークーゼンは2021-22シーズンにブンデスリーガ3位に入っている。リーグ戦で80ゴールを奪うなど攻撃陣が好調で、当時も24ゴールを挙げたFWパトリック・シック、現在10番を背負うMFフロリアン・ヴィルツ、ボランチとして大きく評価を伸ばしたMFロベルト・アンドリッヒなど、現チームの主力もいた。
彼らをビッグクラブに引き抜かれることもなく、レヴァークーゼンは続く2022-23シーズンへ突入。しかし、続くシーズンのレヴァークーゼンは開幕から9試合で1勝しか出来ない苦しいスタートを切った。『ESPN』によると、ロルフェス氏はこのスタートに驚いたと振り返る。

「我々は優秀な選手を全員残していたから、あのスタートは驚きだった。我々は前のシーズンを3位でフィニッシュしていて、非常に良いプレイをしていたんだ。おそらくレヴァクーゼン史上最多となる80ゴールを決めたと思うけど、その後突如としてプレイが悪くなり始めた。それはある意味、非常に驚きだったよ。この悪い状況からどうやって抜け出すことができるかを分析し、前のコーチ(セオアネ)ではもう上手くいかないだろうと感じていた。クラブは行動を起こさなければならなかったんだ」

クラブは早い段階で指揮官ジェラルド・セオアネを諦め、監督交代へと動いた。そこで目をつけたのがレアル・ソシエダのBチームで経験を積んでいたアロンソだ。ロルフェス氏はアロンソ側と話し合ってすぐに手応えを感じたようだ。

「話し合いを経て、考えは決まった。我々は彼に関してかなり良い情報を持っていたんだ。彼がどんなスタイルでプレイするのか、それが我々の選手たちにどのようにフィットするか、彼の性格はどうかなどね。それが彼との話し合いで確認できた」

アロンソは2022年10月よりレヴァークーゼンの指揮官に就任し、1年半でチームをブンデスリーガの頂点へと導いてみせた。2021-22シーズンの主力を残せていたこと、そしてDFアレハンドロ・グリマルド、FWヴィクター・ボニフェイスら昨夏に獲得した新戦力補強が軒並みヒットしたこと、それをまとめ上げたアロンソの手腕と、数年かけた強化策が実を結んだのだ。

来季はチャンピオンズリーグの戦いもある。今夏の補強でどこまでレベルアップするのか。クラブの動きにも注目が集まる。

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