「優勝候補ではない」 ブレーメンに痛恨黒星のバイエルンをドイツの有識者が酷評

今季2敗めを喫したバイエルン photo/Getty Images

15シーズンぶりの敗北に

21日(現地時間)、バイエルン・ミュンヘンはブンデスリーガ第18節ブレーメン戦に臨み、0-1で敗れた。この敗戦によって現在ブンデスリーガで首位に立っているレヴァークーゼンとの勝ち点差は7に広がり、ブンデスリーガ12連覇が危ぶまれる状況となった。こうした中、ドイツの有識者はバイエルンの現状を厳しく批判している。
 
バイエルンは2008年9月20日に行われたブンデスリーガ第5節でブレーメンと対戦して2-5と敗れて以来、同クラブに敗れたことがなかった。しかし、21日の試合では序盤から精彩を欠いて0-0のスコアレスで前半を終えると、逆に後半14分にはブレーメンのMFミッチェル・ヴァイザーにドリブル突破から強烈な左足シュートをゴールネットに突き刺されて先制点を許す。その後はベンチスタートのMFトーマス・ミュラーやMFレオン・ゴレツカらを相次いで投入し一層の攻勢に出たものの1点が遠く、ブレーメン相手に15シーズンぶりの黒星を喫した。
 
ドイツの絶対王者の不覚に対して、ドイツのサッカー解説者で同国の元代表選手ローター・マテウス氏は厳しい目を向けている。衛星放送『SKY』の番組内で同氏はブレーメン戦でのバイエルンについて、「このチームにはリラックスした様子や安定感がなく、コンパクトな状態も保てていない。バイエルンが一つのユニットとしてピッチ上で戦っていない理由もそういった部分にある。ブンデスリーガの優勝候ではないということは明白だ」とバイエルンの抱える問題点を指摘。

さらに現状打開のカギとしてMFレオン・ゴレツカの名前を挙げて、「ゴレツカはチーム内で評価の高い選手であり、気心の知れた同僚が多くいるしバイエルンでの在籍期間も長い。気持ちを前面に押し出して戦うタイプの選手で、ブレーメン戦のような試合では他の選手が持っていないものをチームに加えることのできる存在だ。彼のような中盤で推進役となれるような選手がバイエルンにはいなかった」と前節ホッフェンハイム戦に続いてベンチスタートなったゴレツカを先発起用すべきだと主張した。
 
バイエルンは24日に延期となっていたブンデスリーガ第13節ウニオン・ベルリン戦、そして27日には同19節アウクスブルク戦と過密日程での連戦を控えている。果たして選手起用も含めてこの難局にどのように対処するのだろうか。

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