昨季スクデットのナポリはTOP4にも入れない? ミンジェ退団、スパレッティ退任などチームは1年で激変

なかなか調子の上がらないナポリ photo/Getty Images

今季は優勝争いから早々に脱落

昨季スクデットを獲得した勢いは完全に消えてしまったのか。ナポリが現在セリエA7位に沈んでいる。

苦戦の理由を挙げるなら、真っ先に考えられるのは指揮官ルチアーノ・スパレッティの退任だろう。美しいパスワークを軸とした攻撃的サッカーを植え付けたスパレッティが昨季限りで退任してしまい、今季より指揮官に就任したリュディ・ガルシアはその土台を活かし切れなかった。

11月には成績不振からガルシアを解任し、ワルテル・マッツァーリを招聘したが、まだ調子は戻っていない。前節はローマに0-2で敗れ、その4日前に行われたコッパ・イタリアのベスト16ではフロジノーネにまさかの0-4で敗れている。
他の理由としては、守備の要だったDFキム・ミンジェがバイエルンへ移籍したことも大きい。昨季のセリエAベストセンターバックの1人だったキム・ミンジェの穴はなかなか埋まらないはずで、昨季のキム・ミンジェには弱点がなかった。

前線では、左ウイングとして大ブレイクしたFWクヴィチャ・クワラツヘリアのパターンが研究されたことも挙げられる。昨季12ゴール10アシストと大ブレイクしたが、今季はここまで5ゴール3アシストと少々ペースが鈍いか。

センターフォワードのヴィクター・オシムヘンはここまで13試合で7ゴールと見事な数字だが、10月から11月にかけて筋肉系の故障で離脱していた期間があった。これも痛手だ。

セリエA連覇はハードルが高いとしても、昨季スクデットを獲得したナポリが次のシーズンにトップ4にも入れないとなれば問題か。昨季の美しいサッカーは影を潜めており、なかなかペースを掴めない前半戦となっている。

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