チェルシーは「交代カード」をうまく使えていない? 監督の手腕か、それとも選手の実力不足か

選手に指示を出すポチェッティーノ photo/Getty Images

ここまで交代した選手がわずか1得点

プレミアリーグ第16節終了時点で、5勝4分7敗の12位。今季もチェルシーは苦戦を強いられている。不調の要因はどこにあるのか。

新体制になったばかりということや怪我人の続出など、チェルシーを苦しめている要因はいくつかあるだろう。ただ、データから見るに、1つの要因が明らかになったかもしれない。

データサイト『opta』によると、ここまで16試合を戦っている中で、途中出場を果たしたチェルシーの選手がゴールネットを揺らした回数は、ここまでわずか1回。これは、今季のプレミアリーグにおいてワーストとなる数字だという。
もちろん、途中出場した選手に与えられるタスクは、ゴールという目に見える結果だけではない。しかし、相手を追いかける状況や相手と拮抗した状況が多い今季のチェルシーにおいて、得点を奪いに行くために交代カードを切ることは多々あるはずだ。その中で、交代した選手がこれまで1回しかゴールに貢献できていないということは、試合の流れを変える上で重要となる「交代カード」をうまく使えていない可能性が高い。

監督の手腕や戦術眼が乏しいのか、はたまた交代した選手の実力や経験不足なのか。実際に『opta』の分析班も「マウリシオ・ポチェッティーノがゲームを変えるサブを作ることができていないのか、それともチェルシーは驚くべきことに層の厚さが足らないのか」と投げかけている。

近年、補強に10億ポンド(約1800億円)以上を費やしたとされるチェルシー。それだけに「選手層が薄い」ということは、できれば考えたくないはず。ただ、怪我人が相次いでいることで一時的に選手層が薄くなってしまい、その結果、ポチェッティーノも理想の交代カードを切れていないという、両方の可能性もあるかもしれない。

プレミアリーグはまもなくシーズンの折り返しを迎えるが、チェルシーは浮上のきっかけを掴めるのか。今冬の動向も含めて、今後に注目が集まる。

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