チャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ(GS)第3節でコペンハーゲンと対戦したマンチェスター・ユナイテッド。CLでは2連敗を喫していたため、GS突破にむけて後が無い状況であった。
そんななか、迎えたこの試合でチームを救う得点を決めたのがイングランド代表DFハリー・マグワイアだ。72分にMFクリスティアン・エリクセンのクロスをヘディングで合わせ、決勝点となるゴールを決めた。終了間際のGKアンドレ・オナナのPKセーブもあり、マンUはGS突破に望みをつなげた。
今シーズンはキャプテンを剥奪され、夏には退団の噂も浮上していたマグワイア。サポーターからブーイングを浴びるなど、マンUの中でも批判の対象の1人であった。しかし同選手は、直近2試合で圧倒的なスタッツを記録している。
『Squawka』によると、前節のシェフィールド・ユナイテッド戦でマグワイアは100%のタックル成功、76本のパス成功、空中戦での勝利は5回と圧巻の数字を残している。パスの成功、タッチ数、空中戦での勝利はいずれも最多を記録している。また14回相手のファイナルサードに侵入しており、これもチーム最多だ。
またコペンハーゲン戦でも72本のパスを成功させ、その成功率は約89%を記録。5回のデュエル勝利、4回の空中戦勝利と、今までの批判を吹き飛ばすかのような活躍を見せた。
英『Daily Mail』ではコペンハーゲン戦でMOMを獲得したマグワイアを「その評価は本物であり、粘り強く頑張ったマグワイアは大きな称賛に値する」と綴っており、苦しい状況が続いた中でも結果を残した同選手への賛辞を惜しまない。
指揮官のエリック・テン・ハーグも「ハリーは我々が望んでいるようなプレイをしていると言わざるを得ない」とコメントしており、マグワイアのパフォーマンスには満足しているようだ。
マンUは現在、DFリサンドロ・マルティネスが離脱しているため、マグワイアが指揮官の信頼を取り戻し、スタメンに定着する戦いはマルティネスが復帰してからより熾烈なものになるだろう。
今夏にはプレイ時間を確保するためにも、退団が噂されていたマグワイア。さまざまな逆境を乗り越え、自身の力を示しつつあるイングランド代表DFは再びマンUの守備の要となることができるか。