まるで犯罪者のような扱い!? サウジ代表監督に就任したマンチーニに母国から痛烈批判相次ぐ

サウジアラビア代表を率いることとなったマンチーニ photo/Getty Images

「国への反逆が完全に完了した」

サウジアラビア代表の新指揮官に就任したロベルト・マンチーニ監督だが、母国イタリアから非難の声が相次いでいる。

2001年に監督キャリアをスタートさせたマンチーニ監督は、ラツィオやインテル、マンチェスター・シティなどを率いたのち、2018年に母国イタリア代表の指揮官に就任。ロシアW杯で本大会出場を逃していたチームを見事に立て直し、EURO2020では53年ぶりの優勝へ導いている。しかし、その栄光は長くは続かず、昨年のカタールW杯では再び予選敗退となり、屈辱を味わっていた。

EURO2020での優勝により、2026年までの契約を結んでいたマンチーニ。カタールW杯後も職務を全うし、引き続きイタリア代表の指揮をとることを示唆していたが、今月中旬に突如辞任を申し出た。そして、27日にサウジアラビア代表の新指揮官に就任したことが正式発表された。
母国での職務をほっぽり出し、年俸39億円とも噂される超高額オファーを受けてのサウジアラビアでの新たな挑戦。イタリア国内ではマンチーニ監督に「裏切られた」と感じた方も少なくないかもしれない。

実際、伊紙『il Giornale』はサウジアラビア代表監督に就任したマンチーニ監督を一面で取り上げ、「国への反逆が完全に完了した」などと痛烈批判している。イタリア人にとって、サッカーは生活の一部となっていることもあってか、まるで犯罪者のように報じられているのだ。

サウジアラビア代表で結果を残し続けたとしても、いつかはその仕事にも終わるが来るはずで、監督キャリアを続けるのであれば新天地を探す時が来るだろう。結果が全ての監督業ではあるが、マンチーニ監督は当面、イタリア国内で仕事をするのは難しいかもしれない。

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