女子サッカー拡大で女性監督が男子チームを指揮する時代がくる? オランダ男子代表にヴィーフマンのアイディア

イングランド女子代表を指揮するヴィーフマン photo/Getty Images

クーマンには厳しい視線も

惜しくも決勝ではスペイン女子代表に敗れたが、FIFA女子ワールドカップ2023で準優勝を飾ったイングランド女子代表。

彼女たちも大会を大いに盛り上げたわけだが、そのイングランド女子代表を率いているのは53歳のオランダ人女性指揮官サリナ・ヴィーフマンだ。

自身もオランダ代表でプレイしていたヴィーフマンは、2017年からオランダ女子代表の指揮官に就任。前回の女子ワールドカップ2019ではオランダ女子を準優勝に導いている。ヴィーフマンは2大会連続で女子ワールドカップ決勝を経験したことになるのだ。
英『The Telegraph』によると、そのヴィーフマンにオランダ男子代表が関心を示しているという。

オランダの男子は昨年のワールドカップ・カタール大会までベテランのルイ・ファン・ハールがチームを指揮し、以降はロナルド・クーマンが率いていた。クーマンにとっては3年ぶりの代表監督復帰なのだが、最近は結果が出ていない。

EURO2024予選ではフランス代表に0-4の完敗を喫し、ネーションズリーグでは準決勝でクロアチア代表に2-4、3位決定戦ではイタリア代表に2-3で敗れた。いずれも強敵ではあるが、クーマンへの視線はやや厳しいものとなっている。

近年のオランダ男子代表は若手の優秀な指揮官が育っていないと指摘されることがあり、フース・ヒディンクやファン・ハール&クーマンといったベテランたちの再登板でバトンを繋いできた。

外国人監督も選択肢ではあるものの、ヴィーフマンに可能性を感じたならば任せるのも面白いか。女子サッカーが拡大することで、女性指揮官の評価が上昇することもあるだろう。今後は女性指揮官が男子代表を指揮するなんてケースも出てくるかもしれない。

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