日本の“新10番”でも堂安律の序列は右の2番手? W杯での強烈2ゴール以降の評価は辛口なものに

今月の親善試合で10番を託された堂安 photo/Getty Images

フライブルクでも後半戦は3ゴールに留まった

ワールドカップ・カタール大会の激闘を終え、第二次森保ジャパンとして再スタートを切った日本代表。そこで新10番を託されたのは、フライブルクMF堂安律だった。

堂安はカタール大会でもドイツ戦、スペイン戦でゴールを記録するなど、日本のベスト16入りに大きく貢献。年齢も25歳とまだ若く、3年後の2026年大会は選手として一番良い時期かもしれない。

ただ、独『Kicker』の評価はやや辛口だ。堂安は所属するフライブルクでもポジションは確保しているが、カタール大会以降はブンデスリーガで3ゴール3アシストに留まっている。スペイン戦では得意とする右斜めの角度から強烈なミドルシュートを炸裂させたが、あのようなシーンをクラブで作れていないのだ。
同メディアは今季後半戦の堂安について「日本代表としてW杯で好成績を収めたが、その後はドリブルやフィニッシュといった持ち味を効果的に活かせなかった。リーグ再開後は23試合で3ゴール3アシストに留まっている」と成績に納得していない。

日本代表での序列も気になるところだろう。今月の親善試合で10番を任されたとはいえ、堂安が得意とする右ウイングには伊東純也、久保建英がいる。特にペルー戦で先発した伊東の爆発的スピードは森保ジャパンの武器となっており、ペルー戦でもきっちりゴールを奪っている。今のところは伊東が右サイドの序列争いで一歩リードしていると言っていいだろう。

久保もレアル・ソシエダでは9ゴールを記録するなど、今季はここまでのキャリアでNo.1と言えるシーズンを過ごしている。久保の場合はトップ下や最前線での起用も可能だが、2列目起用ならば堂安のライバルになり得る。

日本の10番として確固たる地位を築くには、まず所属クラブで数字を残すしかない。今季の堂安はブンデスリーガで5ゴール6アシストの数字を残しているが、さらなるステップアップを目指すならば得点数は二桁へ近づけたい。

新シーズンは数字にこだわりたいところで、1月にはアジアカップも控えている。そこでレギュラーを奪取するには前半戦にアピールしておく必要があり、堂安のロケットスタートに注目だ。

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