今季24戦1得点だった“10番”が代表戦ではたった1戦で2得点 去就注目のプリシッチが猛アピールか

メキシコ戦で2ゴールのプリシッチ photo/Getty Images

アメリカの決勝進出に貢献

チェルシーに所属するアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチが、代表活動で見違えたパフォーマンスを披露している。

16日に行われたCONCACAFネイションズリーグのリーグA・準決勝でメキシコ代表と対戦したアメリカ代表。最終的にレッドカードが両チームに2枚ずつ飛び出す荒れた展開となったが、この一戦で存在感を放ったのがプリシッチだ。

プリシッチはこの一戦で[4-2-3-1]の左ハーフを任されると、ドリブル突破にクロスの合わせと、立ち上がりからいく度となくチャンスが訪れる。そして、スコアレスで迎えた37分、メキシコ守備陣がペナルティエリア内でもたついているのを見逃さなかったプリシッチは相手からボールをかっさらい、そのまま左足でゴールに流し込んだ。
チームに貴重な先制点をもたらしたプリシッチは、まだまだ魅せる。後半開始直後の46分にも、右サイドをスピードでぶち抜いたティモシー・ウェアの折り返しを中央で合わせ、この日2点目のゴールを決めた。その後、アメリカ代表は途中出場のリカルド・ペピがダメ押しとなるゴールを決め、3-0でメキシコ代表を撃破。プリシッチの活躍もあり、2連覇へ向けて決勝進出を決めている。

プリシッチは今季、所属クラブであるチェルシーの低迷とともに、個人としてもまったく結果が残せず。プレミアリーグ24試合に出場してわずか1ゴールと、キャリア最低の成績となっていた。そして、チェルシーとの契約が残り1年ということもあり、今夏の去就に注目が集まっている。

そんな中、代表戦の1試合で今季リーグ戦での成績を超してみせたプリシッチ。代表戦といえども、自身の将来を左右する可能性が高いだけに、19日に行われるカナダ代表との決勝でも結果を残したいところ。今夏の移籍市場へ向けて猛アピールか。ただ一方で、チェルシーファンからすれば、この10番(プリシッチはチェルシーでもアメリカ代表でも10番)の活躍をシーズン中から見たかったというのが本音かもしれない。




[プリシッチのチャンスシーン]
・0:39〜 ファーストチャンス
・1:10〜 ドリブル突破から決定機
・1:40〜 1点目のゴールシーン
・2:44〜 2点目のゴールシーン
・3:27〜 アーリークロスから決定機

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