27日にポルトガル1部リーグの最終節が行われ、ベンフィカがサンタ・クララを3-0で撃破。4年ぶり38度目のリーグ制覇を達成した。
今季はチャンピオンズリーグでもベスト8まで駒を進めるなど、ベンフィカは充実のシーズンを過ごした。だが、その流れに乗り切れなかったプレイヤーもいる。
今季パリ・サンジェルマンからレンタル移籍していたMFユリアン・ドラクスラーだ。
ドイツの天才肌プレイヤーとして知られるドラクスラーだが、2016年に移籍したパリ・サンジェルマンで定位置を確保できない日々が続いた。特に今のパリはリオネル・メッシ、ネイマール、キリアン・ムバッペと攻撃陣に超豪華な3枚を抱えており、中盤にもライバルは多い。
そこでドラクスラーは昨夏にベンフィカへのレンタル移籍を決断したのだが、怪我もあって18試合にしか出場できなかった。ドラクスラーがベンフィカでプレイしていたことを忘れていた人もいるかもしれない。全コンペティション合わせて18試合2ゴールの成績は納得できるものではないだろう。
仏『Foot Mercato』がサンタ・クララ戦後のドラクスラーのコメントを取り上げているが、ドラクスラーは「サポーターには申し訳ない。怪我のせいで思うような貢献が出来なかった。このクラブは素晴らしく、他のクラブとは違う味わいがある。素晴らしい経験が出来たし、みんなが僕に力を貸してくれた。僕はベンフィカが好きだ」と謝罪を交えて今季を振り返っている。
ドイツのシャルケ、ヴォルフスブルクでプレイしていた頃はかなり高い評価を受けていたのだが、近年は怪我もあって満足なキャリアを過ごせていない。29歳と中堅世代を迎えているが、ドラクスラーはもう一度ピッチで特大の輝きを放てるだろうか。