セリエAのトップ4争いが激化 ただ、今季は4位でも決して安心できない?

第32節ではインテルがラツィオを相手に逆転勝利を収めた photo/Getty Images

欧州カップ戦の結果も大きく影響

今季のセリエAはナポリが首位を独走している一方で、CL出場権がかかったトップ4争いは近年稀に見る大混戦模様となっている。優勝クラブが決まって以降も、最後まで目の離せない戦いが続きそうだ。

4月28日から30日にかけて、セリエA第32節が各地で行われた。2位ラツィオは、インテルに逆転負けを喫して2連敗。3位ユヴェントスも、ボローニャとドローに終わったことで4試合勝ち星がない。順位こそ変わっていないが、ラツィオは現在勝ち点「61」、ユヴェントスは同「60」と、ここ最近は揃って勝ち点を思うように伸ばせておらず、4位以下のクラブとの差が縮まってきている。

一方、ラツィオに勝利したインテルは2連勝で勝ち点を「57」まで伸ばし、4位に浮上した。そして、ローマとミランの一戦は、1-1の痛み分けで終わっていたため、ともに1ポイントしか勝ち点を積み上げることができず、揃って勝ち点「57」。なんと6試合を残して、4位インテル、5位ミラン、6位ローマが勝ち点「57」で並んでいる。
そして、7位のアタランタも敵地での戦いながらトリノを退けており、勝ち点「55」で上位チームをしっかり追走している。さらに、第34節にはミラン対ラツィオ、ローマ対インテル、ユヴェントス対アタランタが控えており、上位に名を連ねる6チームが直接相見える。セリエAは勝ち点で並んだ場合、最終的に当該チーム間の成績が優先されることもあり、来季のCL出場権をどのクラブが手にしてもおかしくない状況となっているのだ。

ただ、今季のセリエAにおいて、4位は決して安心できる順位ではない。なぜなら、CLではインテルとミランが、ELではユヴェントスとローマがベスト4へ進出しており、今季の欧州カップ戦の結果も来季のCL出場権の有無に大きく影響してくる可能性があるからだ。

同一国からCLに出場できるチーム数の最大は「5」。もし5位以下で終わったチームがそれぞれCLとELを制した場合、4位のチームにはCL出場権が与えられない。はたして、どのクラブが来季のCL出場権を獲得するのか。

セリエA第32節終了時点での上位チームの順位は以下(勝ち点/得失点差)

1.ナポリ 79/+46
2.ラツィオ 61/+26
3.ユヴェントス 60/+21
4.インテル 57/+19
5.ミラン 57/+14
6.ローマ 57/+14
7.アタランタ 55/+16

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