今年7月より、オーストラリアとニュージーランドの共催で女子ワールドカップ2023が行われる。今大会より出場国は24から32に増加しており、昨年カタールで行われた男子ワールドカップと出場国数は並ぶことになった。
そこへ向けて人気も上昇しているのか、今女子サッカーが熱い。21日には女子チャンピオンズリーグ準々決勝1stレグが行われ、イタリアではローマとバルセロナ・フェメニが対戦。
米『ESPN』によると、この一戦には3万9454人もの観衆が詰めかけたという。ゲームの舞台はローマの男子チームも使用しているスタディオ・オリンピコで、同メディアによればイタリア国内で開催された女子サッカーの試合としては歴代最多の観客数だった。
SNS上ではバルセロナ・フェメニの効果が大きいとの声が出ており、実際にバルセロナ・フェメニは人気・実力ともに女子サッカー界トップクラスだ。今季も国内リーグでは22試合を消化して全勝、98ゴール5失点と異常な成績で首位を独走している。
そのバルセロナ・フェメニがイタリアへ乗り込んでくるとなれば、ローマのサッカーファンが注目するのも頷けるか。このゲームにはローマに所属する日本代表DF南萌華も先発しており、大観衆の前でのバルサ戦は大きな経験となったはずだ。
試合はバルセロナ・フェメニが評判通りの力を見せ、このゲームだけで実に33本ものシュートを放つ猛攻を披露。結果は1-0だったが、バルセロナ・フェメニがアウェイできっちりと勝利を収めている。この女子チャンピオンズリーグでもバルセロナ・フェメニが優勝候補筆頭なのは言うまでもない。
近年は女子サッカーの人気も上昇しているが、今年のワールドカップはどのような盛り上がりを見せるのか。クラブシーンでは確実にファン層を広げており、今年は女子サッカー界にとって特別な1年となるかもしれない。