W杯全敗だったカタールは窮地にある? U-20アジア杯でも“12失点”の大惨敗

豪州に1-9で敗れたU-20カタール代表 photo/Getty Images

2026年大会へ課題は山積みだ

昨年のワールドカップ・カタール大会で大きな失望を味わったのが開催国のカタールだ。ホームでワールドカップを戦えるのは大きなアドバンテージで、カタールの躍進を予想していた人もいただろう。

しかし、結果はグループステージ全敗で終了。開幕戦のエクアドル戦からチームはバタバタしてしまい、レベルの違いを痛感させられる大会となってしまった。この悔しさを2026年大会へとぶつけたいところだが、問題は育成だ。

現在ウズベキスタンで行われているU-20アジア杯は準決勝まで進んでいるが、カタールはここでもグループ全敗で早々に姿を消している。イランに0-1、ベトナムに1-2、そしてグループ最終戦のオーストラリア戦は1-9のスコアで落としている。3試合で2ゴール12失点は問題だろう。
英『The Guardian』はカタールサッカー界が窮地に立たされたと取り上げているが、昨年のカタール大会での躍進を目指したA代表も戦力の上積みがなかった。アジアカップ2019ではFWアルモエズ・アリ、アクラフ・アフィーフの2トップを軸に決勝で日本代表を撃破してトロフィーを掲げたが、そこからの3年間でほとんどチームの顔ぶれが変わらなかった。メンバーを固定するメリットもあるが、若い世代からの底上げがなかったのは痛い。

結果的にアジアカップ2019から戦力の上積みがないまま本大会を迎え、どこかチームはピークを過ぎていた印象もある。当然ながら次の2026年大会はアジア予選を勝ち抜く必要があり、今回のU-20アジア杯での惨敗は大きな不安材料だ。

A代表には経験豊富なカルロス・ケイロスを迎えているが、監督の力だけでアジア予選を勝ち抜くのは難しい。昨年のワールドカップをきっかけにアジアの強豪になるプランだったはずだが、カタールは次回のワールドカップ出場権を勝ち取れるだろうか。

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