ヨーロッパリーグではアーセナルにも勝利するなど、コーディ・ガクポとシャビ・シモンズを中心としたオランダ・PSVは興味深いチームに仕上がっている。
しかし、国内リーグの方では22日のフローニンヘン戦を2-4で落としてしまった。ガクポ、シモンズらの前に立ちはだかったのは、フローニンヘンの24歳DFラディニオ・バルカーである。193cmのサイズを誇るオランダ人センターバックだが、世界的にはまだ無名と言っていい。
バルカーがフローニンヘンに加入したのは昨夏のことで、アルメレ・シティから加わった。アルメレ・シティは2部のエールステ・ディヴィジに所属しているクラブで、バルカーは今季までエールディヴィジでの経験がなかったのだ。
オランダのアンダー世代でもプレイ経験はないが、オランダ『Soccernews』はPSV戦でのパフォーマンスもあってバルカーに注目が集まっていると取り上げている。注目するのはアヤックス、PSVといったエールディヴィジの名門で、バルカーにステップアップのチャンスがやってくるかもしれない。
フローニンヘンといえば、現リヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクがデビューしたクラブでもある。ファン・ダイクはフローニンヘンで2年プレイし、そこからスコットランドのセルティックに引き抜かれた。バルカーをファン・ダイクと比較するのは早すぎるが、同メディアはPSVやアヤックスがファン・ダイクのケースのように自国のタレントを国外クラブに引き抜かれる展開だけは避けようとしていると伝えており、バルカーにも早い段階から注目が集まっているというわけだ。
フローニンヘンは15位と苦戦を強いられているが、同メディアはガクポやシモンズ以上のスピードで2人を抑えたバルカーのことを高く評価している。まだエールディヴィジでのプレイは10試合のみだが、また1人オランダに楽しみなセンターバックが出てきた。