ベルギーリーグはエールディヴィジより上 日本人選手が多数参戦するベルギーのレベルをどう評価する

アントワープでプレイするヤンセン photo/Getty Images

エールディヴィジよりハイレベルと語る者も

今季欧州カップ戦で印象的なのがベルギー勢だ。チャンピオンズリーグではグループBに入るクラブ・ブルージュが3勝1分で首位に立っており、アトレティコ・マドリードまで撃破してしまったのは大きなサプライズだった。

ヨーロッパリーグではロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズがグループD首位に立っている。ユニオンといえば今夏にFWデニス・ウンダフ、日本代表FW三笘薫の両名をイングランドのブライトンに送り出しているが、それにも負けずヨーロッパリーグで4戦3勝1分と快調な戦いを見せている。

ベルギー国内リーグのレベルに関しては様々な意見があるが、興味深い評価を下したのが最近になってオランダ代表へ再び召集されるようになったFWフィンセント・ヤンセンだ。
ヤンセンはAZのエースとしてオランダ・エールディヴィジを戦い、その後トッテナムを挟んでメキシコのモンテレイ、そして今季よりベルギーのアントワープでプレイしている。

オランダ『Voetbalzone』によると、ヤンセンは各リーグのレベルについてこう語っている。

「オランダ、メキシコ、ベルギーのレベルを比較するなら、僕はメキシコを1番に推すよ。次いでベルギー、3番目がオランダだ」

意外な答えだろう。エールディヴィジはアヤックス、PSVを中心に優秀な若手が揃うリーグで、近年はアヤックスがチャンピオンズリーグで結果を残してきた。

それでもヤンセンはメキシコに次ぐ2番目にベルギーを挙げており、その評価はなかなか興味深い。ちなみに、ヤンセンは現在ベルギーリーグで7ゴールを挙げて得点ランク首位に立っている。

ベルギーでは日本人選手が多数所属しており、ヤンセンのいるアントワープではMF三好康児もプレイしている。昨季は三笘がブレイクするなど日本人選手とベルギーの関係はかなり近くなっているが、ヤンセンの言葉を信じるならばベルギー挑戦は日本人選手にとっても価値がある。

アヤックスやPSVほど突き抜けたクラブがいないため、リーグ全体の競争力が高いのはベルギーの特長に挙げられるかもしれない。今季はブルージュとユニオンが結果を出しており、ベルギー国内リーグの実力も甘く見ることはできない。

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