今季の3ゴールはすべてヘッド “194cm”のサイズでエアバトル支配するムリキはDFにとって悪夢だ

マジョルカで活躍するムリキ photo/Getty Images

今季も自慢の高さが活きている

久保建英がプレイしていた昨季も前線の柱となっていたが、今季もマジョルカを前線から強烈に引っ張るのはコソボ代表FWムリキ(28)だ。

以前所属していたイタリアのラツィオでは思うような数字を残せなかったムリキだが、今冬にマジョルカへ移籍すると実力を発揮。昨季はリーグ戦で5ゴールを記録したが、今季もすでに3ゴールを奪っている。

最大の武器は194cmの高さだ。ただ高いだけでなく、頭の使い方が上手い。今季決めた3ゴールはすべて頭で決めたものとなっており、ヘディングの精度そのものが高いのだ。特長を理解するマジョルカの選手たちも積極的にムリキにロングボールを放り込んでくる。
今季ここまでムリキが記録した空中戦勝利数は19回で、これはリーガ・エスパニョーラで3番目に多い数字だ。1位はエスパニョールFWホセルで24回、2位はヘタフェFWエネス・ウナルで23回となっているのだが、この3人は昨季も印象的な数字を残している。

昨季のリーガ・エスパニョーラ空中戦勝利数ランキングでは、1位がホセルで284回、2位がエネス・ウナルで146回、シーズン途中からマジョルカに加わったムリキは7位となる116回の勝利数を記録している。この3人は現在のリーガを代表するエアバトラーFWであり、対戦するDFにとってはかなり厄介な存在だ。

ムリキの場合はフルシーズンを戦った際の数字が気になるところで、192cmのホセル、187cmのエネス・ウナルとのエアバトルの行方は興味深い。昨季は1試合平均でホセルが7.7回、ムリキが7.3回の勝利数を記録していたが、マジョルカの怪物ムリキは今季は得点数と空中戦勝利数をどこまで伸ばしてくるだろうか(データは『WhoScored』より)。

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