ベジェリンまで加え合計7人? 大所帯となったバルセロナの両SB

バルセロナ復帰を果たしたエクトル・ベジェリン photo/Getty images

シャビは彼らをどう生かすのか

22-23シーズンの夏、バルセロナは大きく動いた。

ラフィーニャ、ロベルト・レヴァンドフスキ、ジュール・クンデ、フランク・ケシエ、アンドレアス・クリステンセン、エクトル・ベジェリンの獲得を発表。マルコス・アロンソの正式発表はまだだが、西『MUNDO DEPORTIVO』は2日にバルセロナの選手になると報じている。

全体的に各ポジションが強化された印象だ。ラフィーニャとレヴァンドフスキは前線ですでに驚異的な存在になっており、ケシエは中盤に強度の高さを提供してくれる。クンデとクリステンセンはセンターバックを、そしてベジェリンとアロンソがサイドバックの層を厚くする。
SBに関しては以前から問題視されており、今夏の補強ポイントであった。まずは既存戦力の高齢化だ。昨季は右にダニエウ・アウベス、左にジョルディ・アルバがファーストチョイスであったが、どちらも30歳を超えており若くない。アウベスはチームを去り、アルバも移籍市場の終盤でインテル行きが報じられるなど、以前ほど絶対的な地位は築けていない印象だ。

左SBはアルバが残り、若手のアレハンドロ・バルデ、アロンソの3人でローテーションすることができる。昨季はアルバ一人に大きな負担がかかっており、コンディションが整っていないゲームでも起用されていた印象が強い。その点が改善されたのであれば左SBは高いクオリティを保てるだろう。

右SBはセルジーニョ・デストを放出し、ベジェリンを獲得した。クンデ、ロナウド・アラウホ、セルジ・ロベルトがこのポジションでプレイでき、本職としてベジェリンがやってきた。

このポジションは使い分けになるだろう。バルセロナがボールを保持することができ、相手を崩す目的であればロベルトやベジェリン、より守備強度を求められる場合はクンデやアラウホが起用されると予想できる。全盛期ほどのスピードはベジェリンにはないが、レアル・ベティスでは外と中を使い分けたポジショニングを披露しており、SBの位置からパスの出し手として攻撃の活性化を期待したい。

一気にSBの選手層が厚くなったバルセロナ。実際に重要なポジションであり、昨季が薄すぎたともいえる。今季はCLグループステージを突破できるクオリティあるメンバーが揃っており、この備えがどこまで機能するのか注目だ。

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