33歳のオバメヤンはトゥヘルが望む点取り屋なのか わずか半年でプレミアに出戻りした男はチェルシーの救世主に

バルセロナでの半年間は素晴らしい働きだったオバメヤン photo/Getty images

5試合で6ゴールの攻撃陣を変えられるか

夏の移籍市場最終日にチェルシーは大きく動いた。

バルセロナからピエール・エメリク・オバメヤンを獲得し、移籍金は1200万ユーロ(日本円にして約17億円)、契約期間は2年だ。

チェルシーの指揮官であるトーマス・トゥヘルとはボルシア・ドルトムント時代に共闘しており、このロンドンの地にも馴染みがある。バルセロナでプレイする前はアーセナルに所属しており、163試合で92ゴール21アシストと素晴らしい数字を残した。
トゥヘルがオバメヤンに望む点は得点力だろう。チェルシーはここまで5試合を消化しているが、ゴール数はわずか6点のみ。決して悪い数字ではないが、アーセナルは13ゴール、マンチェスター・シティは19ゴール、トッテナムが10ゴール、リヴァプールが15ゴールと5試合で二桁に到達しており、焦る気持ちもわかる。

チェルシーの前線にはカイ・ハフェルツ、メイソン・マウント、新加入のラヒーム・スターリングと素晴らしい選手が揃っているが得点に特化したプレイヤーたちではない。ハフェルツとマウントはチャンスメイク、スターリングはサイドから仕掛けるアタッカーであり、オバメヤンは彼らが生み出す好機を仕留めるストライカーとして獲得されたのだろう。

実際に昨季半年ほど在籍したバルセロナでの輝きは素晴らしかった。冬の移籍市場でチームに加わると、17試合で11ゴール1アシストを記録。得点だけでなく前線で起点になることも可能で、器用な一面を見せた。

トゥヘルと共闘したドルトムントでもオバメヤンは得点を量産し、16-17シーズンには31ゴールと驚異的な数字を残す。ただそこからすでに6シーズン経過しており、同じような数字を求めるのは酷か。

ロンドンでは2度目の挑戦となるオバメヤン。アーセナルの晩年では良いイメージはないが、チェルシーでは新たな姿を見せることができるのだろうか。

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