マドリードからマンチェスターへの“カゼミロルート”は天国から地獄? ディ・マリアの夫人が最悪だったマンU移籍を振り返る

かつてマンUでもプレイしたディ・マリア photo/Getty Images

レアルからマンUへの移籍はネックとなるのか

今夏にパリ・サンジェルマンを契約満了で退団し、フリーでユヴェントスへと加入したMFアンヘル・ディ・マリア。彼の妻であるジョルジェリーナ・カルドソ夫人は、レアル・マドリードからマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した当時の思い出を、今でも最悪の出来事として記憶しているようだ。

2014年夏に、当時のイギリス史上最高額となる5970万ポンド(約96億円)の移籍金でレアルからマンUへと移籍。しかし、期待されていたほどの結果を残すことはできず、わずか1年でPSGへと活躍の場を移した。

英『Daily Mail』によれば、カルドソ夫人はアルゼンチンのテレビ番組『LAM』のインタビューで、マンチェスターでの生活について振り返っており、このようなコメントを残している。

「ある日、アンヘルが私のところにやってきて、こう言ったのよ。『マンUからのこのオファーを見て』と。私は行きたくなかったから、1人で行くように言ったわ。でも彼は『2人で行こう』と答えたの。スペイン(レアル)で提示された金額よりも給与が高かったから、行くことにした。もしあなたが会社勤めをしていて、給料を2倍にしてくれる人が現れたら、走って行くでしょ」

「私たちは(元マンチェスター・シティのFW)セルヒオ・アグエロの奥さん、ジャンニーナ・マラドーナと友達になって、1年間の休暇でマンチェスターに旅行したことがあった。でもいつもひどい目に遭っていた。私たちは家に帰ってきて(アンヘルに)こう言ったの。『もし移籍するなら、イングランド以外のどこかにして』とね」

「全然好きじゃなかったわ。言えるのは、みんな変な人ばかり。歩き回れば殺されるかもわからない。食べ物は不味いし、女性は陶器みたいだし。アンヘルと私はマドリードにいた。世界最高のチームで、食事も天気も何もかも完璧だった。でも、マンUからオファーが届いたの……」

「私は『嫌よ、嫌』と言ったけど、彼は経済的にもう少し安定するから、行くしかないと言い続けた。喧嘩もしたし……。私たちはうまくいかないとき、お互いもっと近くにいようと思っているわ。彼がそこ(マンU)に行くことを責めるつもりはないの。でもそれは恐ろしいことだった。とても恐ろしいことだった。彼に言ったわ。『ダーリン、夜の2時には自殺したくなるの』って」

昨夏はDFラファエル・ヴァラン、今夏はMFカゼミロがレアルからマンUへと移籍。すでに1年を過ごしているヴァランは問題ないのかもしれないが、新たにマンチェスターへやってくるカゼミロ一家は、カルドソ夫人と同じような思いをする可能性もある。カゼミロが早くこの環境に馴染めるよう、ヴァランを始めとする周りの人物が、彼の家族ごとサポートしてあげてほしいところだ。

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