果たしてバルセロナ指揮官シャビ・エルナンデスはどんなスタメンを組んでくるのだろうか。今夏のプレシーズンでの収穫も多く、バルセロナのスタメンは読みづらくなってきた。
GKはマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンだが、センターバックにはアンドレアス・クリステンセンとジュール・クンデが加入。加入が決まったばかりのクンデはもう少し時間が必要だろうが、クリステンセンの方はプレシーズンで高い評価を得ている。
スペイン『as』はプレシーズンの結果から予想スタメンを紹介しているが、センターバックには昨季から主力のロナルド・アラウホとクリステンセンを指名している。エリック・ガルシア、ベテランのジェラール・ピケも控えているだけに競争は激しく、ここも悩ましいエリアだ。
右のサイドバックにはセルジーニョ・デストが指名されているものの、ここにクンデやアラウホを回すこともできる。左サイドバックは今のところジョルディ・アルバだ。
中盤では、さすがの働きを見せるセルヒオ・ブスケッツ、伸び盛りのガビとペドリもスタメン候補筆頭だ。ダブルボランチにするならミランから加入したフランク・ケシエも計算でき、さらにプレシーズンのパフォーマンスからミラレム・ピャニッチも戦力に浮上した。若いニコ・ゴンザレスもおり、中盤も想像以上の層の厚さだ。特にピャニッチがブスケッツの控えに入ってくれるなら大きい。
前線では新戦力のハフィーニャ、契約更新から上り調子のウスマン・デンベレ、そして今夏の目玉補強であるロベルト・レヴァンドフスキの3トップが理想的か。レヴァンドフスキはプレシーズンマッチでなかなかゴールを決められなかったが、シュートチャンスは作れている。実績は十分すぎるだけに、センターフォワードはレヴァンドフスキで決まりだ。
デンベレはプレシーズンでMVP級の働きを見せており、この調子を維持できるならスタメン確約だろう。若いアンス・ファティ、フェラン・トーレスもいるが、まずはデンベレとハフィーニャが一歩リードか。
新生バルサのスタメンはサポーターの間でも議論が分かれるだろう。それだけ層が厚くなっており、なかなかベストを決めるのが難しい。シャビは贅沢な悩みを抱えることになり、前半戦で選手たちの序列がどう変わっていくのか楽しみだ。