C・ロナウドの代役はマルシャルで解決するのか テン・ハーグの下で再生の気配を見せる背番号9

2試合連続でゴールを決めた photo/Getty Images

現時点では好調のマルシャル

現在プレシーズンツアー真っ只中のマンチェスター・ユナイテッドは、すでにリヴァプールやメルボルン・ビクトリーと対戦。どちらの試合でも4ゴールの快勝を収め、ここまではエリック・テン・ハーグ新監督にとって最高の船出となっている。その中でも特に良いサプライズとなっているのが、FWアントニー・マルシャルの活躍だ。

2015年にモナコから3600万ポンド(59億円)でマンUへやってきたマルシャル。現在26歳の彼は2019-20年にキャリアハイとなるリーグ戦17ゴールを決め、FWマーカス・ラッシュフォードと共にクラブ得点王に輝いた。

しかし、昨季はオーレ・グンナー・スールシャール元監督やラルフ・ラングニック前監督の信頼を得られず、プレミアリーグの出場試合数はわずか8に留まった。1月にはセビージャへローン移籍を果たしたものの、そこでもリーグ戦9試合ノーゴールと残念な結果に終わっている。

そんな状態でマンUに戻り、プレシーズンに参加したマルシャルだが、4-0の勝利を収めたリヴァプール戦でチームの3ゴール目を決めると、続くメルボルン戦でもチーム2点目をゲット。 ただ単に結果を残しただけでなく、守備にも奔走するなど意識の面でも明らかな違いを見せている。

こういったマルシャルのパフォーマンスには、やはりテン・ハーグ監督も好感触を得ているようで、英『Daily Mail』は、メルボルン戦後のこのような監督のコメントを紹介している。

「(マルシャルは)さらに良くなって戻ってこられると確信している」

「彼は良い選手だから、高い集中力とモチベーションを持ち、ハードワークをすれば、きっと結果を出してくれるだろう」

「彼が高い集中力を持ち、毎日最大限の力を出せれば、本領を発揮するだろうし、あとは彼次第だ」

マンUはFWクリスティアーノ・ロナウドの去就が怪しくなっていることもあり、センターフォワードのクオリティに不安を抱えている。しかし、テン・ハーグ監督の手腕によってマルシャルが復活を果たすのであれば、彼がロナウドの代わりに最前線を務めることもできるだろう。このままマルシャルが調子を上げていき、ロナウドも残留となれば、テン・ハーグ監督はCFの層の薄さに苦しまずに済むはずだが、果たしてどうなるだろうか。

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