今夏2人目となる“J2から世界へ”の挑戦 ドリブラー渡井理己はその名を世界に轟かすことができるか

徳島ヴォルティスで10番を背負う渡井理己(画像は昨季のもの) photo/Getty Images

22歳の若手である

先日、アルビレックス新潟に所属する本間至恩の海外移籍が発表された。J2からの海外挑戦ということもあって注目度は高く、ベルギーのクラブ・ブルージュ加入が濃厚だ。

そんな本間に続いて今夏2人目となるJ2から海外移籍を果たす選手が現れた。徳島ヴォルティスのMF渡井理己だ。徳島の公式サイトによればポルトガルの1部プリメイラリーガのボアヴィスタへ期限付き移籍することで合意したようだ。14日に離日し、メディカルチェックを経て正式な契約が結ばれることになる。

名門静岡学園を経て徳島に加わった渡井。2019年からJ2リーグで出番を得ており、29試合で6ゴール4アシストを記録。その後も同様に活躍を続け昨季J1初挑戦となるも、27試合で1ゴール1アシストと悔しい結果に終わっている。
渡井は攻撃的な選手で、徳島では[4-1-2-3]のインサイドハーフで今季は起用されている。武器はその鋭いドリブルであり、そこからの突破でシュートやラストパスからチャンスを作る。今季は1ゴール1アシストと目に見える数字は残せていないが、徳島での存在感は圧倒的であり、10番にふさわしい選手である。

移籍先とされるボアヴィスタは00-01シーズンにリーグを制している古豪で、近年は12位や13位など中位に落ち着いている。昨季は34試合中引き分けが17回と多く、攻撃力不足が散見されており、渡井にはチャンスメイクでの貢献に期待しているはずだ。[3-4-3]を基本システムとしており、シャドーでの起用が濃厚となるか。

本間に続いてJ2から世界に羽ばたく渡井。現在ポルトガルでは守田英正をはじめ多くの日本人選手が活躍している。スペインのような日本人の適応が難しいリーグでもなく、渡井の成長の助けとなるだろう。

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