プレミアリーグ3連覇を目指すマンチェスター・シティは22-23シーズンの開幕戦でウェストハムと対戦する。直近では5月の第37節で戦っており、その際は2-2の引き分けだった。
来季のシティは前線の陣容が大きく変わる。すでにガブリエウ・ジェズスはアーセナルでプレイしており、ラヒーム・スターリングもチェルシーへの移籍濃厚だ。アーリング・ハーランドへの期待は大きいが、プレミア初挑戦であり少なからず不安を抱えながらのスタートとなる。
そこで期待すべきは既存戦力の活躍だ。新顔のハーランドやフリアン・アルバレスがチームにフィットするまでは彼らが攻撃をけん引する必要がある。
シティ2年目のジャック・グリーリッシュは自身のクオリティを示す必要がある。1億ポンドでアストン・ヴィラから獲得されたアタッカーで、昨季はリーグ戦3ゴール3アシストの数字を残した。
この得点数を少ないと感じるメディアや有識者からの批判は多かった。確かに1億ポンドという額を考えればより得点を求められることになるが、昨季はケビン・デ・ブライネ、ベルナルド・シウバに続くチームで3番目のキーパス(54本)を記録している。それがゴールにつながっていればアシスト数が増加したことは明白であり、そういったチャンスを確実に決められるハーランドはグリーリッシュの実力をより数字で表すことを助ける存在となるか。
英『manchester evening news』では22-23シーズンのグリーリッシュの活躍を期待しており、これから始まることになるプレシーズンが重要になると主張している。プレシーズンは準備期間であり、ここでどれだけ自身のコンディションを調整できるかが大事になる。昨季は8月に移籍しており、シティのプレシーズンをスタートから参加するのは今回が初めてになる。
ジョゼップ・グアルディオラ監督が指揮するチームに適応するのは難しく、今でこそチームの主力であるリヤド・マフレズやジョアン・カンセロらの加入初年度はそれほど評価の高いものではなかった。だが、2年目からは人が変わったように躍動しており、同紙ではこの現象を「ファーストシーズンシンドローム」と呼んでいる。グリーリッシュの初年度もファーストシーズンシンドロームの影響を受けている可能性が高く、2年目はマフレズらのように躍動することができるのだろうか。