チュニジアが完遂した“三笘薫封じ” サポート役不在でサイド一辺倒となった日本代表に必要なFW

2人の守備に完封されてしまう photo/Getty Images

チュニジアにノーゴールで完敗

日本代表はキリンカップ2022決勝でチュニジア代表と対戦。ミスから失点を重ねて0-3で敗戦した。最後までチュニジアの壁を破ることはできず、連携面でのミスが相手のゴールに直結してしまい、まさかの完敗となった。

それでもPKで1点を失った後の60分、三笘薫や古橋亨梧といったアタッカーを投入して同点ゴールを狙いに行った。しかしチュニジアは三笘に対し、複数選手で徹底的に守備を固めて突破を許さず。中央でのサポートが少なかったため、三笘も単独突破でなんとか打開を図るものの、最後まで決定機を作り出せなかった。

古橋と三笘投入後は、南野拓実をトップ下において[4-2-3-1]のシステムに変更。ただ1トップの古橋は一瞬のスピードで相手ディフェンスラインの裏に抜ける技術の高いプレイヤーだ。三笘のドリブルをさらに活かすなら、サポート役となり相手DFを引きつけられるFWの存在も必要だった。ケガで離脱となってしまったためこの試合では起用できなかったが、ガーナ戦では上田綺世が“デコイラン”を繰り返し、その役目を上手くこなしていた。
さまざまな課題が見えたチュニジア戦だが、現状であればどれだけ失敗しても本番へと生かす材料になる。三笘の突破が封じられたとき、どのような攻撃を繰り出せるか。今試合でも久保建英と堂安律がよいコンビネーションからチャンスを作っていた。11月まで時間は少ないが、現状のさまざまな試行錯誤が本番での成功につながる。

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