対人性能抜群のCBを2人も補強
2021-22シーズンはまたもバイエルン・ミュンヘンにブンデスリーガ優勝を譲ることとなってしまったが、ドルトムントは来季こそマイスターシャーレを狙うことができるのか。これまで問題視されていたのは守備面だが、今夏同クラブには頼れる2人のセンターバックが加入することとなっている。
その2人のCBとは、すでに今夏の加入が発表されているニクラス・ズーレとニコ・シュロッターベックだ。今季は最終ラインの強度に悩まされたドルトムントにとって、ブンデスリーガでも屈指の守備者と評判の彼らを確保できたのは間違いなく大きい。今季は被カウンター時の対応でマッツ・フンメルスに依存する面も散見されたが、個の力で相手の進撃を阻むことができるCBを2人も補強できたとなると守備の強度は大きく変わってくることだろう。
なかでも、この2人に関して注目したいのは純粋なデュエル勝率の高さだ。データサイト『Sofa Score』によると、今季のドルトムントで同スタッツが最も高いのはマヌエル・アカンジ(65.5%)だが、ズーレ(67.54%)とシュロッターベック(68.69%)はいずれもその数字を上回るデュエル勝率を記録している。純粋な個人のデュエル性能で相手の優位に立つことができる2人は、ドルトムントにとってこの上なく頼れる存在となるはずだ。
「ズーレとシュロッターベックの加入でドルトムントの守備は大幅に改善されることになるだろう。アカンジやザガドゥに移籍の噂が浮上し、フンメルスもシーズンをフルで戦うには厳しくなってきた。そういった状況でデュエルに強い2人を獲得できたのは心強い。前線にはタレントが揃っていることもあり、来季のドルトムントは非常に楽しみな存在となるはずだ」
そんななか、来季のドルトムントに関してはブンデスリーガ公式サイトもこのような見解を示している。ここ数年は守備に課題を残す時間を送っていた同クラブだが、彼らはいよいよ反抗のシーズンを迎えることとなるのか。ズーレとシュロッターベックの加入でドルトムントの守備には劇的な変化が生じることとなるかもしれない。